米アップルは、新しいリースプログラム「Apple Upgrade(アップル・アップグレード)」を開始する/Eric Thayer/Bloomberg/Getty Images/File

CNN)米アップルは、新しいリースプログラム「Apple Upgrade(アップル・アップグレード)」を開始する。電子機器の価格が上昇し、消費者が同じデバイスを使い続ける期間が長期化するなか、「iPhone」や「Mac」などの製品をより手頃に感じさせる狙い。

決済プラットフォームを手がけるクラーナと提携してプログラムを提供する。米国では28日からアップルストアの実店舗、オンライン、アプリを通じて利用できるようになる。リース期間はiPhoneと「Apple Watch」が12カ月または24カ月、Macと「iPad」は24カ月または36カ月。

対象製品は以下の通り。

・「iPhone 17」シリーズ
・「iPhone Air」
・「Apple Watch Series 11」
・「Apple Watch Ultra 3」
・「MacBook Air」
・「MacBook Pro」
・「iMac」
・「Mac Studio」
・「iPad Air
・「iPad Pro
・「iPad Mini」

「iPhone16」「MacBook Neo」、ベースモデルのiPad、「Apple Watch SE」など低価格帯製品は対象外となっている。

今回の新しいリースプランは、12回の月払いを終えるとiPhoneを交換できる「iPhone アップグレードプログラム」に代わるものだ。コンセプトは同様だが、対象製品を広げつつ、支払いプランの柔軟性を高め、月々のコストを抑えることを目的としている。

アップルのウェブサイトによると、最安のiPhoneの場合、月額料金は17.99ドル(約2940円)で、iPhoneアップグレードプログラムの月額約42ドルをはるかに下回る。

市場調査会社IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏は、このプログラムがiPhoneやMacを大きな買い物ではなく新たなサブスクリプションとして考える助けになる可能性があると指摘する。ほとんどの米国人はもはや毎年携帯電話を買い替えることはない。調査会社レビューズが昨年実施した調査によると、携帯電話の平均的な利用期間は22カ月だ。

一方、一部のアナリストは、次期iPhoneシリーズの価格が上昇するとみている。アップルは先月、データセンターの需要増に伴うメモリー不足を理由に、一部のMacやiPadモデルを含む複数製品の価格を引き上げた。

調査会社テックインサイツのメモリー部門担当副社長、マイク・ハワード氏は今月、CNNに対し「1000ドルや1200ドルではなく、1500ドルのiPhoneを考え始めるべきだ」と語った。

新しいリースプログラムは、9月に予定しているとみられるiPhoneの発売に先立って開始される。ブルームバーグ通信によると、アップルは初の折りたたみiPhoneを発売し、その価格はスマホとして同社史上最高になるとみられている。

ブルームバーグがこのリースプログラムについて報じた後、ジェロニモ氏は先週の声明で「アップルの本当のリスクは、価格の引き上げがアップグレードの周期に影響する可能性があることだ」と指摘した。

「アップル・アップグレードは、まさにアップルが必要としているタイミングで登場する」(ジェロニモ氏)