画像:『Tシャツが乾くまで』TBS公式サイトより
2026年の夏ドラマが次々とスタートしているが、相変わらず“不倫”を扱った作品が目立つ。蒼井優が主演を務める話題のドラマ『Tシャツが乾くまで』(TBS系)では、第1話のラストで事故により行方不明となった主人公の夫・瀬尾充(松山ケンイチ)が、同じ事故で亡くなった園田あずさ(夏帆)と不倫関係にあった疑惑が浮上。

序盤のほんわかとしたストーリーからは考えられない衝撃の展開で、視聴者を驚かせている。

同作以外にも、不倫をテーマとした作品が夏ドラマには多い。しかも、普通ではない一風変わった設定の不倫ドラマばかりとなる。

◆復讐もの×不倫×タイムリープ!『夫を殺したはずなのに』

内田理央が主演の『夫を殺したはずなのに』(テレビ東京系)もその一つだ。同作は、デジタルコミック出版社・CLLENNとテレビ東京が初めて共同制作した“タイムリープ復讐サスペンス”。テレ東が得意とする「不倫・復讐」作品に、タイムリープの要素を掛け合わせた新ジャンルの不倫ドラマとなっている。

内田が演じる本庄莉乃は、やさしいサラリーマンの夫・慶太(渡邊圭祐)と幸せに暮らしていたはずだった。しかし、結婚記念日の夜に、謎の差出人から送られた生配信動画を見ると、覆面姿で見知らぬ女と激しい性行為をする夫の姿を発見してしまう。

逆上した莉乃は、密会現場へ乗り込み慶太をメッタ刺し。ただ、愛人から返り討ちにあい自身も命を落とし、目覚めると「夫の不倫が発覚した日」にタイムリープしてしまう…。こんな、情報量の多い展開が第1話で描かれた。

作中で莉乃は、何度死んでもタイムリープし、ありとあらゆる方法で夫と愛人に復讐を行う予定。不倫夫を殺すためにタイムリープするドラマは珍しく、毎週スリリングな展開が楽しめそうだ。

◆グルメ×不倫×純愛?『一緒にごはんをたべるだけ』

そして、不倫ドラマを量産しているテレビ東京は、もう一つの異色作を放送中だ。それが、早見あかりと伊藤健太郎がダブル主演を務める『一緒にごはんをたべるだけ』である。

同作は、大町テラス氏による同名マンガが原作で、既婚者同士の主人公たちが食事を重ねることで関係を深める「グルメ」と「不倫」をかけ合わせたラブストーリーだ。

早見は、夫から料理をおいしいと言ってもらえないことに悩む料理講師の澤田タキを担当。仕事を通じてタキと関係を深める料理雑誌の編集者・斎藤レイを伊藤が演じ、2人が料理を通じて親密になっていく様子がドラマで描かれている。

ちなみに、レイは一児の父で妻とも仲良しだが、用意される食事が冷凍食品ばかりだと密かな悩みを抱えている。そんな中で、おいしい料理を作るタキと過ごす食事の時間が心のよりどころとなっていくストーリーだ。

この『一緒にごはんをたべるだけ』が変わっているのは、タキとレイが従来の不倫ドラマのような肉体関係ではなく、「食」を通した交流に重点を置いているところだ。そのため、不倫ドラマなのに純愛ラブストーリーを見ているような、清々しい気持ちになれるのが特徴だ。

とはいえ、2人は前述した通り「食事の価値観」が夫婦で合わないという大きな問題を抱えている。今後、それぞれの家庭を捨ててまで、2人が一緒になることがあるのか気になる作品だ。

◆NTR提案×不倫×コメディ!『夫に不倫をお願いされました』

そんな『一緒にごはんをたべるだけ』と同じく、不倫ドラマの価値観を変える作品が『夫に不倫をお願いされました』(テレビ大阪)だ。

中村ゆりかと佐野玲於がダブル主演を務める同作は、中家ヨシタカ氏の人気漫画が原作でテーマは「公認不倫」。子育てに追われる主婦の永乃花恵(中村)は、女性としての自信を取り戻すためセックスレスを解消しようとすると、激務に追われる弘樹(佐野)から公認不倫を提案されてしまう。

公認不倫は、性欲やさびしい気持ちを、弘樹が提示した条件を基に他の男性で代用するもの。花恵が、家庭円満のために元カレやマッチングアプリ、女性用風俗などで相手を探す様子がコミカルに描かれている。

この作品が珍しいのは、他の相手で性欲解消を代用する提案を夫側からするところだ。若干、“寝取られ(NTR)”の要素もあり(弘樹が興奮するわけではないが…)、しかも他の不倫ドラマとは違いカラッとした雰囲気のコメディ作品で誰でも見やすくなっている。最終回までに、あまり公認不倫に前向きではない花恵の心境が、どう変化するのか見ものだ。

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ここまで、放送中の作品から、少し変わった設定が楽しめる不倫ドラマを3本紹介した。従来のベタな不倫ドラマにはない魅力ある作品ばかりなので、試しに視聴してみることをオススメしたい。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆