全身アトピーとメンタル不調だった“腸活管理栄養士”、「一杯の味噌汁から人生変わりました」<漫画>
自信たっぷりに断言されても、にわかには信じられない――でも〈10年で3500人の体質を改善!〉と聞いたら、やってみたくなりませんか?(〈 〉は同書より引用、以下同)
『人生が変わる すごい腸活』(笹村望著、漫画:てらいまき、2026年5月、ワニブックス)は、〈自分史上最高に調子がいい!〉体づくりの教科書。著者は、腸活管理栄養士の笹村望さんです。
現在、SNS総フォロワー数17万人超という人気ぶりで、その指導に注目が集まっているのです。
◆腸を大切にすることは、自分を守ること
腸は第二の脳と言われています。その所以(ゆえん)は、「栄養を取り入れる」「体を守る」「心の調子を整える」の3役を腸が担っているから。
しかし私達がストレスを感じると、危機感を覚えた脳が血液を筋肉や脳に優先的に回します。つまり、腸への血液は後回しにされ、結果、腹痛を引き起こしたり、便秘や下痢になってしまうというのです。
〈腸を大切にすることは、自分を守ることにもつながっている〉。ストレス過多の現代、腸のトラブルが多いのも当然で、もはや腸活は必須!ともいえるのではないでしょうか。
◆腸活=意識高い系?
腸活って意識高い系で面倒くさそう、〈グルテンフリー、無添加、手作り味噌〉みたいなやつでしょ?と思っていた主人公。そんな諦めモードを本書はやさしく諭します。
〈まずは温かいスープ!〉。体を温めると緊張感もほぐれ、腸も動きやすくなるそうです。さらに、一食にたんぱく質を一品加えればなおよし。これも〈味噌汁飲むだけでオッケー〉という手軽さです。
味噌の中にはたんぱく質もビタミンB6も含まれていて、この組み合わせがセロトニンを作るとのこと。セロトニンとは幸せホルモンと呼ばれるもので、ストレス緩和に一役買ってくれそうです。
◆ヨーグルトは万能ではない?
腸に効きそうで、手軽なのが、ヨーグルトですよね。ただ、ヨーグルトにも相性があって、〈合うか試すには2週間くらい続けてみないとわからない〉、しかも菌は1〜2種類しか入っていないことが多い、と本書。
ヨーグルトを食べるなら、〈甘くないプレーンタイプ、甘みを足すならはちみつ〉〈バナナやナッツを入れてよく噛む〉。はちみつは善玉菌のエサになりますし、よく噛めば唾液が出て、消化酵素が腸をサポートするそうです。
また、本書がもっともプッシュするのは味噌汁です。〈味噌汁には乳酸菌もいろいろな種類が入っている〉〈ワカメや豆腐で乳酸菌のエサも完璧!〉。簡単で栄養も取れて馴染みがある、味噌汁パワーをもっと活用したいですよね。
◆シーン別に具材を選ぼう
変化しやすい体のために、お悩み別に選びたい具材を本書から抜粋します。
便秘で悩んでいる時は〈里芋、豆腐、きのこ、わかめ、切り干し大根、長ねぎ〉。食物繊維+水分+発酵食品で無理なくスッキリ。
美肌になりたい時は〈鮭、豆腐、しめじ、小松菜、にんじん玉ねぎ〉、たんぱく質+ビタミン+ミネラルで肌の土台が整いやすくなります。
腸活って難しそう、何を食べたらいいかわからない、と敬遠していたあなた。腸がよろこぶ食材は、身近なところにあったのです。大切なのは、いかに体と心をゆるませるか。腸ファーストはすなわち自分ファースト。本書を読むと、いかに私達がストレスによって緊張状態に置かれているかを痛感します。
まずは、一杯の味噌汁から始めてみよう、と思いました。
<文/森美樹>
【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx

