夏に暑さを感じるのは「寝室」。寝苦しさや電気代が気になって夏場のストレスに!?
2026年の夏は、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる「ダブル高気圧」の影響で、全国的に厳しい暑さが予想されているという。そんななか、夏の暑さと住まいに関する調査結果が相次いで発表された。いずれの調査も、自宅で暑さを感じるのは「寝室」という結果が出た。詳しく見ていこう。
【今週の住活トピック】
「夏の暑さと住まいに関する意識調査」結果発表/LIXIL
「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査 2026」結果発表/一条工務店
電気代の高さや寝苦しさが夏場のストレスに!?
まず、LIXILが「全国の持ち家(戸建て・分譲マンション)居住者で、電気代を自ら支払っている、または金額を把握している20〜70代の男女」(3600人)を対象に、夏(7〜9月頃)における暑さと住まいに関する意識調査を実施した結果を見ていこう。
夏(7〜9月頃)の自宅の暑さについて、「ストレスになっているか」を尋ねた結果では、「ストレスになっている」(38.8%)、「ややストレスになっている」(38.7%)と回答し、合わせて77.5%がストレスを感じていることが分かった。
ストレスの要因を尋ねると、「電気代が高いと感じる」(65.3%)、「エアコンを使用する時間・頻度が多い」(51.9%)、「部屋の暑さ」(44.9%)が上位に挙がった。

出典/LIXIL「夏の暑さと住まいに関する意識調査」より転載
電気代やエアコンの使用量がかなり気になるようだが、「近年の猛暑や電気代の高騰を受けて、今年の夏に不安に感じること」を尋ねると、「電気代の負担が家計を圧迫すること」(54.6%)や「夜間の暑さによる寝苦しさ、睡眠の妨げ」(43.1%)が上位に挙がり、二大不安要素となっていることが分かった。

出典/LIXIL「夏の暑さと住まいに関する意識調査」より転載
夏熱いのは「寝室」、8割弱が「寝室が暑くてよく眠れない」と回答
次に、一条工務店が実施した、「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査2026」(対象:男女2873人)の結果を見ていこう。
「夏場、自宅内で特に暑いと感じる場所」を尋ねたところ、以下のような結果となった。
1位:「寝室」(24.5%)
2位:「リビング・ダイニング」(17.3%)
3位:「トイレ」(15.7%)
4位:「キッチン」(15.1%)
これは、LIXILの調査結果である、1位寝室、2位リビング、3位キッチン、4位トイレと、おおむね同じような結果となった。日中にいることが多い「リビング」や「キッチン」よりも、夜間にいる「寝室」で特に暑さを感じるというのだ。
そのため、寝室が暑くて「よく眠れない」「睡眠が妨げられる」と感じる人は多いようだ。一条工務店の調査結果では、「よくある」(31.7%)、「たまにある」(45.6%)を合わせると77.3%もの人が「寝室が暑くてよく眠れないと感じる」と回答した。
夏に、寝室が暑くてよく眠れないと感じることがある人の割合(n=2873)

出典/一条工務店「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査 2026」より転載
一方、LIXILの調査では、「昨年の夏に睡眠が妨げられたと感じた頻度として近いもの」という聞き方をしているが、「ほぼ毎日」(38.6%)、「週に数日程度」(38.2%)」を合わせると、76.8%が週に数日以上睡眠を妨げられたと回答した。いずれの調査でも、8割弱が寝室の暑さによる寝苦しさを感じているのだ。
寝室の暑さ対策で、朝までエアコンをつけっぱなしに!?
では、寝室の暑さ対策として、何をしているのだろう? 一条工務店の調査結果(複数回答)では、「エアコンを使用」(79.9%)が8割を占めた。その使用について、「エアコンを朝までつけっぱなしで寝る頻度」を尋ねると、最多は56.6%の「ほぼ毎日」だった。
夏の就寝時にエアコンを朝までつけっぱなしで寝る頻度(n=2873)

出典/一条工務店「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査 2026」より転載
エアコンを朝までつけているなら、気になるのは「電気代」(63.6%)となり、次いで「のどや肌が乾燥する」(55.2%)、「身体が冷えすぎる」(44.9%)という調査結果もあった。
また、「電気代を考慮して、エアコンをつけるのを我慢することはあるか」と尋ねると、「よくある」(17.6%)、「たまにある」(43.1%)を合わせて、60.7%の人が電気代を気にしてエアコンをつけるのを我慢した経験があると回答した。
電気代を考慮して、エアコンをつけるのを我慢することはあるか(n=2873)

出典/一条工務店「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査 2026」より転載
高騰する電気代を削減したいなら、省エネ性能に注目!補助金制度も
エアコンをつけることを我慢すると、熱中症のリスクが高まるし、つけっぱなしでいると電気代が家計を圧迫することなる。悩ましい問題ではあるが、住まいの省エネ性能が高ければ、冷暖房効率がよくなり、室温が安定する。根本的な解決策としては、省エネ性能の高い家に住み替えたり、持ち家を省エネリフォームしたりすることになるだろう。
自宅の省エネ化には補助金の制度もある。床・壁・天井の断熱改修を含む幅広い省エネリフォームには「みらいエコ住宅2026事業」の補助金があるし、窓まわりの省エネリフォームには「先進的窓リノベ2026事業」の補助金がある。地球温暖化によって、これからも夏の猛暑が予想されるだけに、住まいの省エネ性能に注目してみるとよいだろう。
夏の暑さと湿気は熱中症の原因になるので、我慢せずにエアコンを使ってほしい。ほかにも、エアコンと扇風機などを併用したり、日よけや遮熱カーテンを使ったり、除湿器を使ったりとさまざまな工夫も考えられる。暑くなりそうな今夏を賢く乗り切ってほしい。
●関連サイト
・LIXIL「夏の暑さと住まいに関する意識調査」
・一条工務店「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査 2026」
・住宅省エネ2026キャンペーン
(山本 久美子)

