選果作業をする良輔さん(右)と結衣さん。今年は食品ロス削減になるサステナブルなビールを目指す(群馬県安中市で)

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 【群馬・たかさき】高崎市でクラフトビールを醸造する「コタマブルワリー」は6月中旬、ビールに使う梅の収穫と選果作業をした。県産梅を使ったビールの醸造は3年目。過去2年は「南高」を使ったが、今年は、生育が進み青梅として出荷できない小梅の「織姫」を収穫。食品ロス削減につなげる。

 昨年と同じ、苦味が控えめで麦芽やホップの香りが良いペールエールで醸造する。仕上がりは10月ごろを予定。ブルワリーの飲食スペース、タップルームで味わえる。缶ビールの発売も予定する。

 「コタマブルワリー」は、500リットルタンク5基で醸造する小規模なブルワリー。代表の武藤結衣さん(39)は群馬県出身、醸造を担当する武藤良輔さん(47)は岐阜県出身で各地のブルワリーで経験を積み、2024年3月に夫妻で開業した。

 ブルワリーのタップルームは、大手メーカーと違う味わいのビールと、武藤夫妻の人柄に引かれた人が集う。

 使う梅はイベントで親交がある安中市観光機構の紹介で、同市の(株)木の花園で収穫。当初は「南高」を予定していたが、出荷しない「織姫」を知り、変更した。

 武藤夫妻とサポーターら7人は、園地で約48キロを収穫。選果台でごみや傷のある実を取り除き、選別機で仕分けした2L級の梅40キロをシロップにしてビールに使う。残りは、参加者が梅酒やジャムに加工し、残らず使う。

 「織姫」は、収穫後の追熟で甘い香りが増し、果肉はスモモのような食感。使う梅を替えたことで、違う味わいが期待できる。

 昨年のビールは、園地にちなんで「ウメ ゴリョウ」と名付けた。タップルームでの梅の香りとほど良い酸味が好評。今年5月、高崎市役所前広場で開かれ、20醸造所が参加したイベント「クラフトビアハウス高崎」も好評だった。

 良輔さんは「収穫予定のない梅を使い、食品ロス削減になるサステナブルなビール。麦芽、ホップと製法は同じ。使う梅による、味の違いを楽しんでほしい」と話した。

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