5回1死一、二塁、右前適時打を放つ牧秀悟(カメラ・中島 傑)

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◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 日本―キューバ(17日・天母スタジアム)

 勝てば1次リーグB組1位突破と、スーパーラウンド進出が決まる侍ジャパンは、3―1と2点をリードした5回1死一、二塁で、DeNA・牧秀悟内野手(26)が止めたバットに当たった打球で一、二塁間を破る珍しい右前適時打で追加点を奪ってリードを3点に広げて苦笑いを見せた。

 雨が降る中でプレーボール。先発の早川(楽天)は、2回まで1人の走者も許さない最高の立ち上がりを見せた。すると打線は、2四死球で作った2回2死一、三塁のチャンスで、佐野(DeNA)が中前へチーム初安打を放って先取点となる適時打。「8番・指名打者」での先発起用に応え「追い込まれていましたが、上手く食らいついていくことができました。みんなが作ってくれたチャンスを生かすことが出来てよかったです」とうなずいた。

 さらに3回には先頭の桑原(DeNA)、続く小園(広島)の1、2番コンビの連打と辰己(楽天)の四球で無死満塁とすると、4番の森下(阪神)が中犠飛。第1戦から4試合連続打点で、しっかりと4番の仕事を果たした。2点をリードした4回には、先発の早川が元ロッテのサントスに三塁打を許すと、続く元日本ハムのドレイクに左前適時打を浴びて1点差。それでも直後の4回裏に源田(西武)、佐野の連打で無死一、三塁のチャンスを作り、佐藤(ロッテ)の左犠飛でリードを再び2点にした。5回には、牧(DeNA)が止めたバットでのラッキーな適時打を放ってリードを広げた。

 侍ジャパンは、名古屋のバンテリンドームで行われた13日のオーストラリアとの初戦では、先発した井上(巨人)が5回まで3安打無失点投球を見せて試合を作ると、打線も13安打9得点と爆発して9―3で快勝。台湾に移動した15日の韓国戦では、2回に先取点を奪われるが、森下(阪神)、牧(DeNA)、紅林(オリックス)の3人が2打点で逆転勝ち。前日16日の台湾戦では、完全アウェーの中、今大会初スタメンだった源田がソロを放つなど3―1で3連勝として、突破に王手をかけた。