大仁田厚のドキュメンタリー映画「ファイト」のワンシーン(C)2024ドキュメンタリー映画「ファイト」製作実行委員会

写真拡大

 今年、レスラーデビュー50周年を迎えた「邪道」大仁田厚(67)に8年間に渡って密着して完成させたドキュメンタリー映画「ファイト」が12月6日から順次、全国公開される。

 「戦うことに意味がある 戦うだけの価値がある 『自分の生き方を見せてみろ!どんな人生でも這い上がれ!!』をキャッチコピーにした同作はプロレス界に革命をもたらした電流爆破のカリスマ・大仁田の破天荒すぎる傷だらけの人生の記録となる作品。

 今年4月14日にデビュー50周年を迎えた「邪道」は手持ち資金5万円でのFMW創設。自ら考案した電流爆破、有刺鉄線という型破りなデスマッチでプロレス界に革命をもたらした唯一無二の存在だ。

 7度の引退、復帰を繰り返し、時には「ウソつき」とも揶揄(やゆ)される67歳はなぜ、今も己の肉体を酷使してまで死闘に挑み続けるのか?

 その疑問に答えるべく、同作の中で大仁田は自身の壮絶な人生に隠された意外な過去、ダイナミックな生き様の根底に流れる人生哲学を真摯(しんし)に語り、これまで口を閉ざしてきた様々な出来事の真相までも赤裸々に告白していく。

 大仁田を知り尽くす元「週刊プロレス」編集長・ターザン山本氏、ブル中野やグレート小鹿などレジェンドレスラー、大仁田を支え続ける母・巾江(きぬえ)さんや熱心なファンたち、さらに人気キャラクター・ちぃたん☆も登場し、「人間・大仁田厚」からあふれ出る炎魂=ファイヤースピリッツを多角的に映し出していく。

 構想と撮影に8年、3200時間を超える密着取材を敢行した川上孝行監督は電流爆破を手がける花火師でもあり、大仁田と長年、タッグを組んできた同志。大仁田を取り巻く多くの人々の情熱とサポートによって完成した「ファイト」は「大仁田厚プロレスデビュー50周年」を飾るにふさわしい特別な意味を持つドキュメンタリー映画として「12・6」に公開される。