齋藤彰俊(右端)と西永レフェリーに腕をあげられた丸藤正道(写真提供・プロレスリング・ノア)

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◆プロレスリング・ノア「齋藤彰俊引退記念大会 Deathtiny」(17日、名古屋・ドルフィンズアリーナ)観衆1788

 プロレスリング・ノアは17日、名古屋市のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で「齋藤彰俊引退記念大会 Deathtiny」を開催した。

 丸藤正道との引退試合で齋藤はファンのメッセージ入り横断幕を旗にし右手一本で掲げ、左腕には三沢さんの緑色のガウンを抱えて入場した。

 大きな「彰俊コール」を背にリングインすると三沢さんのガウンをコーナーにささげ一礼。そして丸藤と向かい合った。緑色のリストバンドを齋藤は左手首、丸藤は両手首に巻いていた。西永秀一レフェリーがゴングを鳴らせ、34年あまりのプロレス人生のすべてを丸藤にぶつけた。

 最後は、齋藤が放った三沢光晴さんが最後に受けた「バックドロップ」をすぐに立ち上がった丸藤は三沢さんの必殺技「エルボー」の連打からローリングエルボー、そしてランニングエルボーで沈め、齋藤を「介錯」した。

 齋藤を破った丸藤は「試合してても最後まで齋藤彰俊だった」と敬意を表し「引退を決めた人間に俺も負けるにはいかない」としたが齋藤へ「あなたは一生、ノアのファミリーです」とささげた。

 最後のエルボーに込めた思いを「あの人の中にも俺の中にも俺が会見で言ったように、三沢、丸藤対齋藤彰俊。途中、バイソン(スミス)も見えたような気もするよ」と明かし「あの技は普段、俺は絶対使わないし、でもプロレスって人生だからあの技を使わせてもらいました」と万感を込めた胸中を打ち明けた。

 両手首に緑色のリストバンドを着けたことに「一緒に闘いましたよ。もうそういう言葉も発することもないんじゃないですかね。何かの節目まで」と三沢さんへの思いを込めた。

 ◆11・17名古屋大会全成績

 ▼メインイベント・GHCヘビー級選手権試合

○王者・清宮海斗(30分02秒、変型シャイニングウィザード→体固め)挑戦者・杉浦貴●

 ▼齋藤彰俊引退試合「Akitoshi Saito Ridge Road Final」シングルマッチ

○丸藤正道(15分09秒、ランニングエルボー→片エビ固め)齋藤彰俊●

 ▼GHCジュニアヘビー級選手権試合

○王者・ダガ(16分50秒、ディアブロウイングス→エビ固め)挑戦者・ドラゴン・ベイン●

 ▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>

王者組・○HAYATA、YO―HEY(13分07秒、403インパクト→体固め)挑戦者組・タダスケ、菊池悠斗●

 ▼第5試合・タッグマッチ

○マサ北宮、近藤修司(9分25秒、サイトースープレックス)征矢学●、藤田和之

 ▼第4試合・シングルマッチ

○佐々木憂流迦(9分40秒、バックドロップホールド)ジャック・モリス● 

 ▼第3試合・6人タッグマッチ

○潮崎豪、小峠篤司、大原はじめ(7分48秒、豪腕ラリアット→体固め)拳王、アレハンドロ●、カイ・フジムラ

 ▼第2試合・8人タッグマッチ

アンソニー・グリーン、LJ・クリアリー、○Eita、晴斗希(5分28秒、Numero Uno)モハメド ヨネ、谷口周平●、AMAKUSA、熊野準

 ▼第1試合・6人タッグマッチ

○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、ガレノ・デル・マル、アルファ・ウルフ(7分05秒、BTボム→エビ固め)宮脇純太、大和田侑●、小田嶋大樹