齋藤彰俊、丸藤正道の「エルボー」に敗れた「引退試合」でプロレスに感謝…「齋藤彰俊は幸せでした」…11・17愛知県体育館全成績
◆プロレスリング・ノア「齋藤彰俊引退記念大会 Deathtiny」(17日、名古屋・ドルフィンズアリーナ)観衆1788
プロレスリング・ノアは17日、名古屋市のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で「齋藤彰俊引退記念大会 Deathtiny」を開催した。
丸藤正道との引退試合で齋藤はファンのメッセージ入り横断幕を旗にし右手一本で掲げ、左腕には三沢光晴さんの緑色のガウンを抱えて入場した。
大きな「彰俊コール」を背にリングインすると三沢さんのガウンをコーナーにささげ一礼。そして丸藤と向かい合った。緑色のリストバンドを齋藤は左手首、丸藤は両手首に巻いていた。西永秀一レフェリーがゴングを合図。34年あまりのプロレス人生のすべてを丸藤にぶつけた。
最後は、バックドロップを放ったが丸藤が繰り出した三沢さんの必殺技「エルボー」の連打からローリングエルボー、そしてランニングエルボーに沈みプロレス人生に終止符を打った。
引退セレモニーで妻の佳余さん、息子の雅大さん夫妻がリングインした。佳余さん、雅大さん夫妻から花束を贈呈された。これまでは、一切、家族の存在を公にしてこなかった齋藤だが最後には、プロレスラーから1人の男に戻り、闘い続けたリング上で家族と共に記念撮影し感謝の思いを伝えた。
マイクを持った齋藤は「お越しくださって本当にありがとうございます」とファンに感謝し「プロレスリング・ノア、スタッフのみなさん、選手、俺の宝であるファンのみんなよ、本当にありがとう!」とメッセージを送った。
続けて「天におられるあの方…俺の師匠、殴り込みをかけた時、闘っていただいた大先輩、空手の師匠、そして青い目の仲間…本当にありがとうございます」と三沢さん、小林邦昭さん、「誠心会館」青柳政司館長、共にGHCタッグ王者だったバイソン・スミスさん…亡くなった方々への感謝をささげた。
バックステージで齋藤は「天におられるあの方。空手の師匠、新日本で闘った先輩もバイソンも家族も俺の宝であるファンも本当に感謝です」と明かし「俺は、今日からプロレスファン、ノアのファンになるけど一緒にこのプロレスという素晴らしいモノを応援できたらと思います」と明かした。
さらに報道陣にメインイベントの清宮海斗と杉浦貴のGHCヘビー級選手権が始まることから「みなさん、お集まりくださってありがとうございます。今からGHC始まりますよね。みなさん最高のGHCを見てください。俺もイチファンとして応援するんでね」と促し「とにかくみなさん本当にありがとうございました。齋藤彰俊は幸せでした。ありがとうございました」と万感を込め「GHCあるんでみなさん見てください。自分はどんな形であれノアのためにがんばっていきます」と誓った。
最後に「三沢社長のガウンを持って入場しました。最後、天にあいさつした時にたぶん、何となく空耳か何かわかりませんけどこれだけ長い間、よく頑張ったって何となく耳に聞こえました。ありがとうございました」と三沢さんへの思いを打ち明け控室に入った。
◆11・17名古屋大会全成績
▼メインイベント・GHCヘビー級選手権試合
○王者・清宮海斗(30分02秒、変型シャイニングウィザード→体固め)挑戦者・杉浦貴●
▼齋藤彰俊引退試合「Akitoshi Saito Ridge Road Final」シングルマッチ
○丸藤正道(15分09秒、ランニングエルボー→片エビ固め)齋藤彰俊●
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
○王者・ダガ(16分50秒、ディアブロウイングス→エビ固め)挑戦者・ドラゴン・ベイン●
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
王者組・○HAYATA、YO―HEY(13分07秒、403インパクト→体固め)挑戦者組・タダスケ、菊池悠斗●
▼第5試合・タッグマッチ
○マサ北宮、近藤修司(9分25秒、サイトースープレックス)征矢学●、藤田和之
▼第4試合・シングルマッチ
○佐々木憂流迦(9分40秒、バックドロップホールド)ジャック・モリス●
▼第3試合・6人タッグマッチ
○潮崎豪、小峠篤司、大原はじめ(7分48秒、豪腕ラリアット→体固め)拳王、アレハンドロ●、カイ・フジムラ
▼第2試合・8人タッグマッチ
アンソニー・グリーン、LJ・クリアリー、○Eita、晴斗希(5分28秒、Numero Uno)モハメド ヨネ、谷口周平●、AMAKUSA、熊野準
▼第1試合・6人タッグマッチ
○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、ガレノ・デル・マル、アルファ・ウルフ(7分05秒、BTボム→エビ固め)宮脇純太、大和田侑●、小田嶋大樹