北海道

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 北海道警は9日、札幌市北区篠路1条9丁目のタクシー運転手、三田兼輔容疑者(24)を邸宅侵入と窃盗の疑いで逮捕した。

 「勤務中に泥棒の犯人を乗せて送り届けた。SNSで闇バイトを探した」と供述しているという。

 川崎市の建築作業員、鈴木陸容疑者(25)も同容疑で再逮捕された。鈴木容疑者は、10月に発生した札幌市豊平区での強盗事件で、住居侵入と強盗罪で起訴されている。2人とも容疑をおおむね認めているという。

 道警によると、鈴木容疑者は10月3日午後1時ごろ〜4日午前7時ごろまでの間、札幌市南区の空き家に侵入し、貴金属などを窃取した疑いがある。

 家を管理していた親族が、4日の朝に窓ガラスが割られ、家の中も荒らされていることに気付き、通報した。三田容疑者は、タクシーに鈴木容疑者を乗せ、現場付近まで送り届けたとみられている。

 三田容疑者は、鈴木容疑者の余罪を捜査するなかで浮上。札幌市内のタクシー会社に勤務しており、「お金に困っていたので、『即日即金』と検索した。指示役から言われ、指定された場所で拾って、指定された場所まで送った」と供述しているという。

 2人に面識はなく、同一グループの指示役から、秘匿性の高いアプリで指示を受けていたとみられる。

 鈴木容疑者は動機について、「借金があり、生活に困っていたのでどこかで大きく勝負して借金をリセットしたいと思っていた」と供述。「闇バイト」については「ニュースなどで話題になっていて、大きく稼げると思った」と話しているという。

 道警は、関東で連続発生している強盗事件との関連の可能性も視野に捜査している。(鈴木優香)