山田洋次監督(2024年撮影)

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17日に76歳で亡くなったことが分かった西田敏行さんの代表作「釣りバカ日誌」シリーズの山田洋次監督(93)が、西田さんの逝去を受けてコメントを発表した。

山田監督は「訃報を聞いて、喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます」と西田さんの死を悼んだ。「『学校』シリーズは企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった。『釣りバカ日誌』シリーズもこの人がいなかったら、成り立たなかったはず」とした。

また、「いくつになっても福島弁の抜けない、懐かしい人柄。小太りの肉体・響きの豊かなバリトンの声、愛嬌(あいきょう)のある目元、ヨーロッパではこういう役者をクラウンというそうだが、あの姿がもう見られない。偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています」と胸の内を明かした。