お酒に何を求めますか?

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酒気による快楽は、その場限りの錯覚です。

定番です。ビールに枝豆

ドイツ風にビールとソーセージ

和風 / 鮭,帆立,貝柱

 だれでも現実から逃避したくなる時があります。そんな時、お酒で憂さを晴らす。やけ酒をかっ食らう。だけど、やっぱり現実からの逃避は適わないのです。お酒の中に含まれているアルコールの力に頼っても無駄なこと。早く気が付かないと依存症が手薬煉引いて待っていますよ。健康的にそして上手にお酒を楽しむということは、お酒と肴の調和に求めるべきなのかもしれません。

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お酒は健康維持にも役立つ、「百薬の長」といわれる。飲む量によっては薬になるし、毒にもなってしまう。お酒との付き合い方には注意を要するのです。
お酒は肴とピッタリの味や風味を楽しむものだと思う。だから、程度はどうあれ、肉体的・精神的に影響を及ぼすアルコール目当てにした飲み方は慎むべきです。酔う感覚に溺れ、そして飢えているのは、渋谷や新宿辺りの繁華街に屯している路上ドリンカーだ。

多少なりともアルコールが含まれるのだから、肝臓などに疲れを強いることになる。憂さ晴らしで呷る酒は最悪ですね。だって、結局心の痛みは癒えないし、悲哀の感情を根こそぎ取り払うこともできないから。何の解決にもなりません。
だから、できるだけ心身に負担を掛けない飲み方に留めるべきです。

ビール党の祖母が話してくれたことを思い浮かべてみた。
昔々お酒は男が嗜むもの。そんなしきたりが世間に定着していた時代があった。祖母はその真っ直中で生まれ育った世代だ。だけど、ビールが好きだったのです。ある意味「粋」な人だったのかもしれません。

祖母は飲み残しのビールが心底もったいないと思っていたから、効果のない新聞紙の栓をしたビールを取っておいたのだろうか?瓶ビールの栓を抜いた翌日の、気の抜けたビールを満足げに迎えていた。

ほとんど泡が立たなくなった、“はと麦茶”みたいなビールでも、一向に構わない様子だった理由は何だったのだろう?

当時ビールはA社,S社そしてK社が3大ブランドでした。
そう言えば、祖母はこう言っていた。「やっぱりKがうまいな!苦いのがイイ。」と。
そこで思った。祖母はアルコールが好きなわけではなく、苦味が好きだったのかもしれない。

ビールの苦みは、ホップ由来のイソα酸からきている。このイソα酸には認知症を引き起こすアミロイドβの沈着を抑える効果があるとか。(*)
だからと言って、グビグビ飲む習慣化はダメ!ビールにはまかり間違えば健康を虫食むアルコールが含まれているから。その点、祖母の飲み方を見習うべきでしょう。

今クラフトビール,地ビール,ご当地ビールが流行りです。アルコール狙いのブームでしょうか?違いますよね。「味」「風味」を楽しみたいからですよね。

ホップの苦味はアルコールが含まれているビールの味。そうからだが憶えているのだろうか?ノンアルコールのビールでもほろ酔いしている錯覚に見舞われる。
以前A社からノンアルコールビールの新発売を記念した試飲会に参加したことがある。アルコール0%にも拘わらず、何かほんわかした、宙に浮くような気分に・・・。まさしく酔った感じに近い感覚だった。

ビールテイスト=アルコール飲料・お酒の味⇒お酒が回った感覚を呼び起こす。
こんな機序・メカニズム・神経伝達回路が頭の中で出来上がっているように思うのです。だから、わざわざアルコール成分を体内に摂取しなくてもよさそうです。(笑)

うっぷん晴らしのやけ酒に走ってしまう人。気が大きくなるのはアルコールの力によるもの。アルコールの力に頼っている様子を周囲が見たら、「真実は気の小さい寂しがり屋なんだなぁ〜。」と思われているのかもしれません。

【出典】
(*)葉石かおり著 浅部伸一監修 酒好き医師が教える 最高の飲み方

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。