亡くなったワン・ダイレクションのリアム・ペインさん。[写真 X]

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英国とアイルランドの4人組ポップボーイグループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」の元メンバー、リアム・ペインさん(31)がアルゼンチンのホテルバルコニーから転落して亡くなった。

16日(現地時間)、AP通信などによると、ブエノスアイレス警察は声明を通じてペインさんがこの日、パレルモにあるCasa Sur Hotelの3階バルコニーから転落した衝撃で重傷を負って現場で死亡したと発表した。

警察は当時の状況に対して「『麻薬とアルコール中毒の可能性がある攻撃的な男』に対するホテルマネジャーの通報を受けて現場に出動した」とし「その後、マネジャーはホテル後方で大きい音を聞き、警察が到着した時、一人の男性が客室バルコニーから転落したのを発見した」と説明した。

ペインさんがバルコニーから落ちた理由に対する当局の公式発表はまだない。だが、ブエノスアイレス保安省の報道官は「ペインさんがバルコニーから身を投げた」と話し、自殺の可能性を提起した。

現地医療当局は事故の経緯や死因を明らかにするために解剖検査を進めている。

これに先立ち、ペインさんはアルコール中毒に苦しんでいた。昨年7月には自身のユーチューブ(YouTube)チャンネルに「治療後、6カ月間断酒した」という内容の動画を投稿していた。

ペインさんの死亡を聞きつけ、ホテル周辺には遺憾を表すファンが殺到したとAP通信は伝えた。該当のニュースを聞いたポップ歌手のチャーリー・プースはインスタグラムに「ペインはいつも私に親切だった」とし「彼がこのを世を去ったという事実が信じられない」と哀悼した。

ペインさんは2010年英国の音楽オーディション番組『Xファクター(The X−Factor)』のオーディションを通じて結成されたボーイズグループのワン・ダイレクションを通じて知られるようになった。ペインさんはこの番組に個人の資格で出場して脱落の苦杯をなめたが、審査委員がペインさんとゼイン・マリク、ハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ルイ・トムリンソンの5人で結成させたグループで勝ち残って入賞した。

ワン・ダイレクションは最も成功的なボーイズグループの一つとの評価を受けている。ヒット曲には『What Makes You Beautiful』『Night Changes』『Story of My Life』などがある。

ペインさんは2016年ワン・ダイレクションの解体後、EDMとヒップホップをメインにソロ歌手として活動した。2017年にはファーストシングル『Strip That Down』米ビルボードのTOP 10にランクインした。

ペインさんは英国女性ポップグループ「Girls Aloud(ガールズ・アラウド)」と一緒に公演した当時シェリル・コールとして知らされたミュージシャンであり、Xファクターの審査委員だったシェリルとの間に息子のベアーくん(7歳)がいる。2020年8月から2022年初めまではインフルエンサー兼モデルのマヤ・ヘンリーと婚約関係にあった。