1回、野口の中前打で三進する山田(撮影・北村雅宏)

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 「フェニックス・リーグ、西武4−1阪神」(14日、南郷中央公園野球場)

 まだまだ暑さが残る宮崎の地で、阪神・山田が走攻守で躍動した。藤川新監督へ猛アピールは初回1死。「球が速いピッチャーだったので、いつもよりコンパクトに」と高めに浮いた直球を仕留めて左前にはじき返し、8日のサムスン戦から6試合連続安打を記録した。

 シーズン中は大半で遊撃を守っていたが、この日は二塁に就いた。二回1死。古市の中前へ抜けるかと思われた打球をダイビングキャッチ。「セカンドの方が難しい感覚」としながらも二直に抑え、スタンドから大きな拍手が送られた。

 三回2死はボール球を見極めて四球で出塁。続く野口の2球目にスタートを切って二盗を決めた。第2クール初戦から何度もトライしていた中での成功。「失敗しても成功しても何か問題がある」としっかり課題と向き合い、成長のヒントを得た。

 1軍監督への就任が決まった藤川新監督のYouTubeチャンネルでは、山田について語る場面があった。「タイミングの取り方が天性」「(巨人の)坂本選手みたい」。ドラフト後、間もない時期から高評価を得ていた。

 連日の活躍で、打率・423と絶好調。「守備、バッティング、走塁全部で、自分の良さをしっかり見ていただけるような、そんなプレーをしたい」。新監督の下でも光る姿を見せるべく収穫の秋を過ごす。