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 人気アニメ「ドラえもん」の声を四半世紀にわたって演じ、国民的な人気があった声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日午後4時23分、老衰のため都内の病院で死去した。90歳。東京都出身。訃報を受け、同アニメで現在「しずかちゃん」役を演じている声優かかずゆみ(51)が12日までに自身のインスタグラムを更新し、大山さんとのエピソードをつづった。

 かかずは「事務所を通して出させていただいたコメントが芸能関連のメディアに掲載されましたが文章が長く書けるこちらではちょっとした 大山さんとのエピソードを。。。」と前置き。

 

 続けて「私がまだ20代前半の頃とある番組の再現ドラマで実は私…大山のぶ代さん役をさせていただいた事があるのです」と意外な縁を告白。「当時、まだご本人にお会いした事がなかったので演出の方とやり取りする中“大山のぶ代さん”をイメージしながら演じていました」と振り返った。

 「撮影後に撮ったドラえもんのぬいぐるみと私(2枚目下)そして、大山さんのお写真と私(2枚目右)おでこを出して髪をひとつにキュッと結んでいます」と当時の写真を公開。

 「これらの写真なかなか公に出す理由もタイミングもないまま私の思い出として我が家に眠っていましたがのちに『ドラえもん』という作品を引き継ぐひとりとなる私と大山のぶ代さんの不思議なご縁があったことこの機会にうちあけさせて下さい」と「ドラえもん」に関わる前に大山さんとの縁があったことを打ち明けた。

 その後再現ドラマに出演したことを大山さん本人に伝えると「“私あんなにガニ股で歩かないわよ〜”なんて笑ってダメ出しをされたのでした」とし「確かに!演出の方がそのシーンは大胆に、少し面白おかしく演出されたのを覚えていますそんな言い訳もしたりして…」と回想。

 「あの時の短い談笑 私にとってはかけがえのないひととき 素敵な思い出として残っています」と貴重なエピソードを伝え「多くの人に夢を与えてくださった人生 素敵でした ありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。