日本被団協が“ノーベル平和賞”受賞に石破首相「極めて意義深い」 林官房長官も「素晴らしい受賞でうれしく思う」

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2024年のノーベル平和賞が発表され、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の受賞が決まりました。

核兵器のない世界を実現するための努力と証言を通じて、核兵器が二度と使用されてはならないと実証したことが評価されました。

ノーベル委員会は「いつの日か、広島と長崎の被爆者は歴史の証人としてはいなくなるでしょう。しかし、日本の新しい世代は目撃者たちの経験とメッセージを伝え続けています。そして、被団協の人々は世界中に刺激を与え、学びを与えています」と評価しました。

また、ノーベル委員会は「80年近くの間、戦争で核兵器が使用されることはなかったという事実を高く評価している。被団協、被爆者の方々の並々ならぬ努力が核兵器がタブーだと確立することに大きく貢献した」と強調しています。

被団協は、日本でただ1つの被爆者からなる全国組織で、核兵器による恐怖や苦しみを訴え、核兵器のない世界に向けた取り組みを続けてきました。

日本のノーベル平和賞の受賞は、1974年の佐藤栄作元首相以来、2度目です。

受賞の知らせを受けて、石破首相は訪問先のラオスで「極めて意義深い」とたたえました。

石破首相:
長年、核兵器の廃絶に向けて取り組んでこられました日本被団協にノーベル平和賞が授与されることは、極めて意義深いことであるというふうに考えておる次第でございます。

また、これに先立ち、林官房長官も首相官邸で「心よりお祝いを申し上げたい。被団協の皆さまがたゆまぬ歩みを続けてこられたことを目の当たりにしてきた。素晴らしい受賞でうれしく思っている」と喜びを示しました。