今年のノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が選ばれ、受賞を知った広島県被団協の箕牧智之理事長は広島市役所で会見し、「本当に夢の日で。夢の夢だ」と喜びを語った。

【映像】受賞の喜びを語る箕牧理事長

 受賞の喜びを伝えたい相手としては(故人である)日本被団協 元代表委員の坪井直さんを挙げ「慰霊碑に行って『坪井さん! ノーベル平和賞を受賞することになりましたよ』と報告をさせて頂きたいと思う。今月が命日なので」と語った。

 また、箕牧理事長は、現在も核の脅威にさらされている国があることに対しては「核兵器は絶対になくしてほしい。『核兵器があるから世界が安全だ』という言い方をされるが、核兵器があればテロ(組織)が狙うかもしれない。本当にロシア・ウクライナ・イスラエル・ガザ地区などで使われたらそこだけですまない。その周り全部が大きな核被害を受けることになる。そのことを政治家は知るべきだ」と話した。

 ノルウェー・ノーベル委員会によると今回の受賞は、広島と長崎の被爆者による草の根運動が、核兵器のない世界を実現するための努力と、目撃証言や体験を通じて核兵器が二度と使用されてはならないことを訴え続けたことを評価したとのこと。
(ABEMA NEWS)