就任会見をする西武の西口文也新監督=11日、東京都港区

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 プロ野球西武の西口文也新監督(52)が11日、東京都内で就任記者会見に臨み、「守備から入っていき、打線がかみ合ってくれればいい」と投手出身の指揮官らしい野球観を披露した。

 通算182勝を誇り、最多勝や沢村賞など数々の栄誉を手にしたエースは引退後も西武一筋。西口氏は「今この場にいることが夢見心地」と壇上で照れ笑いを浮かべたが、編成部門や指導者としての手腕を評価する球団にとっては、満を持した就任要請だった。

 2軍監督を務めた今季、1軍は3年ぶりの最下位に沈んだ。チーム打率は2割1分2厘でパ・リーグ歴代最低を更新。打線の底上げが急務と自覚しており、「長打があるに越したことはないが、ないなりの戦い方、打線の組み方も考えていかなければいけない」と語った。