【日本ハム】攻守で存在感示していた伏見寅威 登録抹消で注目される「扇の要」の運営法

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新庄監督のかじ取りが注目される(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムは19日、捕手の伏見寅威を登録抹消した。

 伏見は18日の試合で先発の伊藤大海とバッテリーを組み先発出場するも、6回の守備から交代となっていた。

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 試合後、新庄剛志監督は伏見に関して腰の違和感があると明かしていた。

 チームは9月に入って8勝4敗、首位のソフトバンク相手には相手本拠地で4勝と快進撃を続けているが、扇の要である伏見の貢献は認められていた。

 特にオリックスからFA移籍してきた左腕、山崎福也との「さちとら」バッテリーはファンの間でも知られており、17日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)でもバッテリーを組み、山崎の節目の10勝目を助けるリードを示していた。

 攻撃面でも8月14日のロッテ戦(エスコン)では2−1で迎えた2回無死二、三塁の場面でしっかり初球スクイズを決めるなど、チームを助ける役割を果たしていた。

 今季はここまで58試合に出場、打率「.245」をマーク。シーズン序盤は田宮裕涼が先発する機会が多く、ベンチスタートも多かったが、8月以降にベテランらしく攻守で存在感を示し、CS進出に突き進むチームの立役者の一人とされていた。

 一方、チームにとっては伏見を欠く中、残り13試合、またポストシーズンを見据えて、捕手のやりくりをどのように進めていくのかも注目が高まりそうだ。

 チームには現在、シーズン序盤に先発マスクを任されることが多かった田宮、また主に三塁手として出場している郡司裕也、強打で知られるアリエル・マルティネスもいる。

 ただ郡司、マルティネスはいずれも捕手としての出場を減らしていることから、ファームから呼び寄せることも浮上しそうだ。 

 2軍では実績十分の清水優心、1年目捕手の進藤勇也、7月に育成から支配下登録された梅林優貴も控えているとあって、シーズン終盤の大事な時期に新庄剛志監督がどんな捕手起用でチームを前に進めていくのか。今後も引き続き注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]