幻の48盗塁…打った味方に「歴史の邪魔だぞ!」 大谷の迫る50-50に米実況席は冗談、二盗だけで日の丸踊る客席
本拠地カブス戦
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手が歴史的偉業に刻一刻と迫っている。9日(日本時間10日)の本拠地カブス戦で今季47盗塁目を記録。前人未踏のシーズン50本塁打&50盗塁(50-50)まであと4本塁打、3盗塁とした。二盗とは思えない球場の盛り上がりに米実況席は注目。48個目の盗塁が次打者の安打によって幻になった時には「歴史の邪魔だぞ!」と冗談が飛ぶまでの事態になっている。
本拠地の観客が一斉に喝采を送った。3回2死走者なしから四球で出塁した大谷。次打者ムーキー・ベッツ内野手の2球目で抜群のスタートを切った。米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のジョー・デービス氏は「さあ来た!」と絶叫。無事二盗が決まると、「ショウヘイ・オオタニが47盗塁目!」と興奮気味に伝えた。中継画面には「46/47」の文字が映し出された。
大谷の背後に映る客席には、日の丸が描かれた扇子を手に祝福する観客も。二盗とは思えない雰囲気に、解説のジェシカ・メンドーサ氏も「最高なのは、スタジアムにいる全員が彼が行くことをわかっていたことです」と驚きの声を上げた。さらに続く5回1死一塁の第3打席も中前打で出塁。一塁走者が三塁まで進塁して48個目の盗塁チャンスが訪れると、球場は大きな期待感に包まれた。
カウント2-1からの4球目、大谷は好スタートを切ったが、ベッツがスイング。0-4から反撃の狼煙を上げる中前適時打となった。大谷も三塁まで進んでその後生還したが、48盗塁目は幻に。デービス氏は「カモン、ムーキー! 歴史の邪魔してるぞ! 彼は盗塁してたんだ」と面白おかしく異例のジョークを飛ばし、メンドーサ氏も「ハハハ!」と笑いを誘われていた。
試合はドジャースがカブスに4-10で敗れた。
(THE ANSWER編集部)