【紫苑S予想】3歳牝馬にとって斤量増は想像以上の負担となる!? 重賞実績十分も信頼しづらい人気馬とは
今週の土曜日は、中山競馬場で紫苑ステークス(GII・芝2000m)が行われます。
紫苑SがGIIIに格付けされた16年以降の8レースを見ると、前走で5着以内に入った馬が5勝2着4回3着5回と良績を残しています。前走で大崩れせずに走れている馬が、その勢いを活かして紫苑Sでも結果を出していると言えるかもしれません。
一方、前走で6着以下だった馬(競走除外は除く)は3勝2着3回3着3回。前走で掲示板に載れていない馬でも巻き返すケースはありますが、それらの馬は全て前走でGIに出走していました。一線級が相手となるGIはレースやメンバーのレベルが高くなりますので、掲示板に載れていなかったとしても致し方ない面はあります。ただ、前走がGI以外で6着以下だった馬には好走例はありませんでしたので、このような馬は割り引いて考える必要があると言えそうです。
今年の出走馬13頭を見ると、前走5着以内の馬が8頭。前走GIで6着以下だった馬が2頭となっており、出走馬の大半を占めています。その馬たちを全て買えば的中する可能性は高くなりますが、トリガミになる可能性も秘めています。そうならないようにするためにも、しっかりとした根拠に基づいて馬の選定をしていきたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から斤量3キロ以上増えた馬
[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:エラトー、ボンドガール
※特に言及のない限り、データは16年以降の8レースを対象にしています。
上位人気が予想されるボンドガールが該当しました。
データ対象期間の紫苑Sで、前走から斤量が増えた馬は61頭が出走し2勝2着3回3着3回。馬券に絡む可能性がないわけではありませんが複勝率13.1%、複勝回収率50%と低調な数値になっています。よって、前走から斤量が増えた馬は苦戦傾向にあると言えそうです。
その中でも前走から3キロ以上の斤量増で出走した馬には好走例がありません。前走からの斤量増は3歳牝馬にとっては想像以上に負担が増すため、本来の力を出し切れずにレースを終えてしまうのではないかと考えられます。
該当馬に挙げたボンドガールの前走は51キロでの出走。今回は55キロでの出走となりますので、斤量4キロ増となります。軽量だった前走に比べると負担はかなり大きくなりそうですし、前走との斤量差に戸惑い力を出し切れないケースも十分に考えられます。
これまで重賞で2着3回と実績を残している事から人気になりそうですが、重賞勝ちの実績はありません。重賞を勝ち切れていない中で前走から大幅な斤量増となりますので、信頼度としては今ひとつな印象で軽視するのも頭に入れながら予想は組み立てたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。