『エイリアン3』その後を描く「ビショップ」発売 ─ ビショップは何を見たのか?その記憶は、恩恵か脅威か?

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映画『エイリアン3』(1992)のその後を描く小説『ALIENS ビショップ』の翻訳版が、2024年9月4日より式会社竹書房から発売となった。最新作ヒットで盛り上がる『エイリアン』シリーズのファンにとって、新たな注目作品だ。

本書は1986年に公開された『エイリアン2』(ジェームズ・キャメロン監督)で初登場し、1992年に公開された『エイリアン3』(ディヴィッド・フィンチャー監督)で機能停止されたはずの合成人間ビショップが、その後どうなったか──を描いたオリジナル小説。

囚人惑星〈フィオリーナ161〉にてリプリーの手によって機能停止されたビショップだったが、その後に創造主であるマイケル・ビショップによって回収。新たな身体を与えられていた。マイケルの目的は何か?ビショップは“エイリアン=ぜノモーフ”の何を知っていたのか?その“記憶”を巡り、様々な組織が動き出していた……。

『エイリアン2』で強烈な印象を残したビショップだったが、『エイリアン3』では残念な描かれ方をされていた。そのビショップを再び生き生きとした存在として描き出したのが本書である。執筆にあたったのはT・R・ナッパー。作家に転身する前は東南アジアで国際人道支援の仕事に従事しており、その経験は本書にも反映されている。

合成人間ビショップは永久に停止されることを望むが、創造主であるマイケル・ビショップによって新たな体を与えられる。マイケルは、ビショップに復活させた理由をこう説明する。「おまえの頭脳に保存されているゼノモーフの知識は、医療科学を飛躍的に発展させる。それは人類にとって恩恵だ」しかし、研究に必要な財源をマイケルはどこから得ているのか?

その頃、植民地海兵隊のマーセル・アポーン艦長は〈USCSSパトナ〉号を追っていた。だが、その追跡任務の周辺には〈ウェイランド・ユタニ〉社の傭兵部隊の影が怪しくちらつく。ランス・ビショップが有する宇宙最強生物に関する詳細な知見から利益を得ようと、大勢の者たちがうごめいていた。そしてゼノモーフもまた……。

「映画の続編としての雰囲気をよく再現しており、緊張感と恐怖感が満載だ。ビショップは新しい体で目覚め、自己発見の旅に出る。ビショップは間違いを犯すことができるが、何が本当に重要であるかを学ぶ」─SF Book

「アクションと深いテーマを融合させた作品だ。物語は、巨大企業や政府、貧困と苦しみ、AIと選択、そのプログラムを超えた知性の進化、見つけた家族、生存のために心の暗闇を克服することについて深く探求している。」─Barnes & Noble

「『ALIENS ビショップ』は、戦闘、エイリアン(もちろん)、欺瞞的な企業、スパイ活動に満ちた素晴らしいアクション満載の乗り物だ。その一方で、分裂のテーマ、学んだ政治的怨恨や偏見を克服するために必要なこと、巨大企業や政府、貧困や苦しみ、AIとその選択の進化、見つけた家族、そして生存の必要性に圧倒された人間の心の暗闇への深いダイブです。」 ─Grimdark Magazine

『ALIENS ビショップ』は発売中。税込2,970円。

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