【ロンドン=中西梓】仏自動車大手ルノーは28日、同社と中国自動車大手吉利汽車が設立したエンジン・駆動装置の合弁会社ホース・パワートレインに、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが7億4000万ユーロ(約1300億円)を出資し、株式の10%を取得すると発表した。

 ホース社はルノーのエンジン部門を分社化し、5月末に設立された。サウジアラムコの出資で、ルノーと吉利の株式保有割合はそれぞれ45%になる。サウジアラムコは合成燃料の開発などを支援する。

 ルノーは電気自動車(EV)部門とエンジン部門をそれぞれ分社化している。EV専用の新会社アンペアは2024年に新規上場する予定だったが、市場環境の悪化を受けて今年1月に上場計画を中止すると発表している。