【週刊現代】《那須2遺体》「刺青を見せつけて威嚇」「成城の家賃が払えなかった様子」...関根被告が近隣に見せていた「意外な素顔」

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東京・上野で飲食店を経営していた宝島龍太郎さん夫妻の遺体が、燃やされた状態で発見された事件。警視庁は夫妻の長女の内縁の夫である、関根誠端被告を殺人の疑いで再逮捕、送検した。

前半記事「《那須2遺体》「一人称はボク」「あんな事件を起こすなんて考えられなくて...」宝島夫妻を殺害した関根被告の「素顔」」に引き続き、関根被告の人柄について詳報する。

英語が堪能だった学生時代

栃木県那須町で東京・上野で飲食店を経営していた宝島龍太郎さん(当時55歳)と妻の幸子さん(56歳)の遺体が燃やされた状態で発見された事件。宝島さん夫妻の長女の内縁の夫だった関根誠端被告(32歳=死体損壊の疑いなどで起訴)は殺人の疑いで再逮捕、6月16日に送検された。

「夫妻の遺体からは睡眠薬の成分が検出されていました。何らかの方法で眠らせたうえで実行役の姜光紀被告(21歳)、若山耀人被告(20歳)=ともに死体損害、殺人罪などで逮捕、起訴=に殺害させたとみられています」(全国紙社会部記者)

これで事件に関わった20代〜30代の6人全員が殺人の疑いで逮捕されたことになる。

関根被告は東京・台東区で子ども時代を過ごした。そのころ、宝島さん夫妻の長女と知り合ったとみられる。その後、一家は江東区に転居、だが、文京区内の中学校に越境して通っていた。

「都内の私立高校に進学しましたが、中退。通信制の高校に入り直し、外国語系の専門学校に進学していたようです。英語が堪能だったとか」(全国紙社会部記者)

見るからに「カタギ」ではなかった

かつて関根被告が住んでいた埼玉県内のアパートの近隣住民はこんな姿を覚えている。

「細身で服装は短パンに七分丈のTシャツが多く、タトゥーが見えていました。見るからにカタギではなかった。真夜中にアパートの前で、大声で誰かと口ゲンカしている姿を見たこともあります。ただ、自分たち、近隣住民に対して横柄な態度をとってきたことはありません」

このころは1人暮らしだったと見られ、いつも1人で煙草を吸っていたという。

近隣住民は「関根被告のものかわかりませんが……」と前置きをした上でこう話す。

「アパート前の駐車スペースに広島ナンバーの白のベンツが停まっていたことを覚えています。アパートに似つかわしくないので目立っていました」

その後、関根被告は東京・成城に転居する。このころ、携帯電話関連のコンサルティング事業などを請け負う法人を立ち上げたとみられる。

「関根さんがこちらに引っ越してきたのは4〜5年ほど前です。引っ越しの挨拶にも来ましたが、その時も半袖姿で刺青が丸見え。『ヤクザ者が引っ越してきた』と近所の人たちも怖がって近寄ろうともしませんでした」(近隣の住民)

仕事に関して関根被告は「携帯コンサルタントをしています」と説明していたというが、そんな職業を聞いたこともなかった近隣住民は首を傾げたという。

「自宅の前にはゲレンデやベントレーなど高級外車が日替わりのように停まっていて、趣味というよりは車関係の仕事をしているのかなと思っていました。ただ本人は刺青を隠すつもりもなく、むしろわざと見せつけるような服で威嚇するように出歩いていて周囲も関係を持ちたがらなかった。

時折、若い兄ちゃんたちが車で遊びにきていて、それが千葉ナンバーとかだったので『ああ、やっぱり田舎者なんだ』という印象でしたね。本人が住んでいた頃に一度、覆面パトカーに乗った刑事が自宅を尋ねて、玄関前で関根さんと話をしていたこともありました。すでに警察にも目をつけられていたのかもしれません」(前出・近隣住民)

この時、関根被告は40代くらいの女性と同棲していた。別の住民が明かす。

家の前でキャッチボール

「年の離れた少し派手めな女性で、2人の他に小学校高学年くらいの男の子も一緒に暮らしていました。子どもの学校への送り迎えも関根さんかその女性が交代しながらやっていました。ただ、勤め人のような生活ではなく、平日も家にいるような人だったので、正直どんな仕事をしているのかは分からなかったです。

家の前で子供とキャッチボールをする光景も見ましたが、男の子は関根さんに対して『はい!』など敬語を使っていたので女性の連れ子と暮らしているのかなって」

しかし、その女性は1年も経たずに子どもとともに出ていった。

その後は、ガラの悪い友人らが出入りするようになり、1年半ほど住んだのち、周囲に「実家に戻ることになりました」と言って、転居した。実際のところは家賃が払えなかったようだ。

そして2022年ごろ、宝島さん夫妻の元に現れる。かつて幼なじみだった、夫妻の娘である現在の内縁の妻を頼ったのかもしれない。

アルバイトから後継者に上り詰めた

家賃も払えないほどにおカネがない、仕事も不安定。宝島さん夫妻の長女が離婚したことを聞きつけて、逆玉に乗ろうとして近づいたのだろうか。

かくして、一介のアルバイトだった関根被告は宝島さん夫妻の後継者の座に登り詰めた。

「関根被告と奥さん(宝島さん夫妻の長女)とその子ども、小学校低学年くらいの女の子の3人で歩いているのを見かけたことがあります。仲良しな家族、という雰囲気ではなかったので印象に残っています」(アメ横で働く男性)

事件後も関根被告は「宝島ロード」周辺に頻繁に出入りしていたようだ。

「トラブルを抱えていたとはいえ、宝島さん夫妻は金払いもいいし、豪快で明るい人たちでした。なにもあんな残忍な方法で殺さなくても……」(宝島さんの知人男性)

今後始まる裁判で関根被告は何を語るのだろうか。事件の解明が待たれる。

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