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『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』(2019)などのストップモーション・アニメで知られる米スタジオライカが、世界的ベストセラー・ファンタジー小説『ピラネージ』をアニメ映画化することがわかった。米が報じている。

主人公ピラネージの暮らす家は、部屋や廊下が無限に続き、迷宮のようなホールには海が閉じ込められ、波が階段を駆け上がる夢のような建造物。ピラネージは同居人である“もうひとり”という男のため、「偉大なる秘密の知識」の研究を手伝うようになるのだが、研究を続けるにつれ、“もうひとり”の正体があらわになり、恐ろしい真実が浮かび上がってくる……。

スザンナ・クラーク著『ピラネージ』は、2021年に英文学賞の女性小説賞を受賞。400万部以上を売り上げ、The New York TimesとSunday Timesのベストセラーリストに名を連ねた。日本語版は東京創元社より刊行されている。

監督を務めるのは、ライカを創設し、『KUBO』や『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(2021)『ボックストロール』(2014)のほか、実写映画『バンブルビー』(2018)を手がけたトラヴィス・ナイト。製作発表に当たり、以下のコメントを発表している。

「『ピラネージ』は私にとっての宝物、大切な存在です。フィルムメイカーとして、スザンナが夢に描いた世界をさまようこと以上に楽しい経験は想像できません。彼女は私の大好きな作家の一人であり、スザンナは『ピラネージ』で、美しくも破壊的、かつ最後には人生を肯定する芸術作品を創り上げました。彼女が、ライカを自身の拠点に選んでくれたことを光栄に思います。」

また、原作者のクラークはライカとのコラボレーションについて、「私は数多くのアニメ映画からインスピレーションを受けてきました。ライカは美しさと不思議さ、奇妙さに満ちた『コララインとボタンの魔女 3D』(2009)や『KUBO』のような素晴らしい作品を生み出してきました。『ピラネージ』が、彼ら(スタジオ)のもとで居場所を見つけたことを嬉しく思います。彼らの仕事を楽しみにしています」と述べた。

そのほか、ライカによるアニメ映画のラインナップには、コリン・メロイの同名小説を映画化した『Wildwood(原題)』も待機中。同作でもトラヴィス・ナイトが監督を務めている。

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