パキスタンのカラコルム山脈(2019年8月15日撮影)。(c)AMELIE HERENSTEIN / AFP

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【AFP=時事】世界有数の高峰が連なるパキスタン北部で登山中に行方不明となっていた日本人男性2人が13日、ヘリコプターによる捜索で姿を確認された。だが、健康状態は分かっていない。ツアー企画会社が明らかにした。

 2人は、登山家の平岡竜石(Ryuseki Hiraoka)さんとタグチ・アツシさん。カラコルム(Karakoram)山脈にある標高7027メートルのスパンティーク(Spantik)山の登頂を目指していた。

 13日、軍のヘリコプターが捜索中に2人の姿を確認したが、その後の捜索は天候不良のため中断された。14日に捜索を再開する予定。

 ツアーを企画したアドベンチャー・ツアーズ・パキスタン(ATP)の最高経営責任者(CEO)ナイクナム・カリム(Naiknam Karim)氏はAFPに対し、「服装から2人だと分かったが、健康状態は確認できなかった」と述べた。

 2人は今月3日にベースキャンプ入り。ポーターの助けを借りずに登頂を試みていた。

「2人が最後に目撃されたのは6月10日、標高5000メートル以上の地点」だが、2人が登山を開始して以来、ベースキャンプへの連絡はなかったという。

 別の日本人登山者のチームが11日、標高5650メートル付近のキャンプ2で、到着しているはずの2人がいないことに気付き通報した。

 カリム氏によると、捜索再開後は「日本人登山家5人を含む8人の救助隊が徒歩で捜索する予定」となっている。

【翻訳編集】AFPBB News

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