7回、左越えソロを放つ小林(撮影・西岡正)

写真拡大

 「ヤクルト1−2巨人」(10日、神宮球場)

 巨人は3連勝。小林誠司捕手が3年ぶりの本塁打を放った。

 1点リードの七回1死。ヤフーレから左翼席最前列に飛びこむソロを放つと、ベンチの戸郷や秋広らも「おー!」と驚きまじりで喜びを爆発させた。スタンドはお祭り騒ぎ。小林自身も「まさか打てるとは思っていなかったですけど、結果的にホームランになってすごく良かったと思います」と笑み。「そういうバッターじゃないので、後ろに繋げられるようにまた頑張りたい」とうなずいた。

 鉄壁の守備力を誇る34歳。出場機会が増えた今季、バットでも存在感を見せつけた。小林の本塁打は21年9月12日、広島戦以来971日ぶり、通算16本目となった。

 昨季正捕手だった大城が2軍降格となった。先輩の小林は大城の思いも背負うように、「みんな全力でやっていますし、一番はチームが勝つこと。卓三も含めて全員でジャイアンツが強くなれるように。ライバルとはいえチームメートなので。卓三が帰ってくるまで僕らが一生懸命頑張るだけなので」と思いやった。