仏パリのルーブル美術館で、レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」を撮影する来場者(2023年4月20日撮影)。(c)LOIC VENANCE / AFP

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【AFP=時事】仏パリのルーブル美術館(Louvre Museum)のローランス・デカール(Laurence des Cars)館長は27日、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の名画「モナリザ(Mona Lisa)」に専用の部屋を用意する可能性があると述べた。

 デカール氏はラジオ局フランス・アンテルに対し、来館者の多くはモナリザだけが目当てであり、専用の部屋を設けることでより良い鑑賞体験を提供できると語った。

「来館者に最高のもてなしができないのは、いつももどかしい。モナリザの場合がまさにそれに当たる」「より良い解決策が必要だ」との認識を示した上で、今後取り得る解決策について文化省と協議していると述べた。

 ルーブル美術館は世界で最も人気のある美術館で、2023年には900万人近くが訪れた。

 デカール氏によると、その80%(1日当たり2万人)がモナリザ目当てで、その謎めいたほほ笑みを一目見ようと大混雑をものともせずに訪れ、作品の前で自撮りをすることも多いという。

 モナリザは現在、ルーブルで最も広い「国家の間(States Room)」で、16世紀のべネチアの巨匠たちの作品と共に展示されている。モナリザの向かい側にはルーブル最大の絵画、パオロ・ベロネーゼ(Paolo Veronese)作の「カナの婚礼(Nozze di Cana)」が掛けられている。

【翻訳編集】AFPBB News

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