16年箱根駅伝予選会で激走する立教大学駅伝チーム(写真:アフロスポーツ)

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立教大学が陸上競技部男子駅伝チームの上野裕一郎監督(38)を2023年10月11日付けで解任した。同大学がJ-CASTニュースの取材に明らかにした。

ニュースサイト「デイリー新潮」が11日、上野監督と同部女子部員との不適切な交際を報道。立教大学広報課によると、報道を受け指導者として不適切であると判断し、10日に上野監督に謹慎処分を下し、11日付けで解任した。駅伝チームは14日に行われる第100回箱根駅伝予選会(東京・立川)に出場し、上野監督に代わり原田昭夫総監督(68)が指揮を執る。

「監督としてすこぶる優秀で期待も高かっただけに残念」

中央大学時代に箱根駅伝出場の経験を持つ上野監督は、18年12月に立教大学の駅伝監督に就任。昨年10月の第99回箱根駅伝予選会で6位に入り、55年ぶりの本戦出場切符を獲得した。本戦では18位に終わりシード権を獲得できず、チームは2大会連続本戦出場を目指して予選会に出場する。

第99回箱根駅伝はチームエントリー16人全員が3年生以下だった。箱根を経験した選手が主力となる今年のチームに大きな期待がかかっている。14日の予選会突破が有力視されている状況の中、衝撃的な監督解任劇だった。

インターネットでは上野監督の解任に駅伝ファンの注目が集まり、SNSには様々な声が寄せられた。

「報道の内容が事実であれば物凄くショック」「立教応援してたのにほんと残念」などのコメントに加え、「立教大学陸上部箱根駅伝頑張ってほしい」「駅伝部は苦況にめげずに結果を出すのを祈るばかり」とのエールも寄せられた。

上野監督の手腕を評価する一部ファンもおり、「監督としてすこぶる優秀で期待も高かっただけに残念」「解任のタイミングが予選会の直前というのも選手が可哀想」などの声も見られた。

陸上を取材するスポーツ紙の記者は「週刊誌の報道が事実かどうかは分かりませんが、14日に予選会を控えていることもあり大学の対応は早かった。この決断は評価できると思います。ただ予選会に影響を及ぼすのは間違いないでしょう。上野監督はまだ若く指導者としての評価は高かった。それだけに大学の期待も大きかったと思います。復活ムードに水を差す形になってしまった」と語った。