J2リーグ第38節 ジェフユナイテッド千葉1(1-1)1 水戸ホーリーホック
14:03キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者13,669人
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水戸と引き分け、千葉の連勝が7で止まった。

水戸が先制点をあげながら、安藤が2度目の警告で退場となり数的不利になるまでと、千葉が同点に追いついたその後の前半、そして水戸が5バックにシステムを変更し、低いブロックで守りに徹した後半と、試合の様相が大きく変化した内容だった。

前半のうちに同点に追いついた千葉が、ゴール前を固める水戸の守備ブロックをどう崩すかが後半の焦点だったが、再三にわたる組織的なサイド突破やときおり放たれるミドルシュートなど、手を尽くしての攻撃も堅固なブロックを崩すには至らなかった。

互いにプレスをかけあいながらのスピーディな展開では、トランジションのスピードと正確さで優る千葉には一日の長がある。だが、この日の水戸のように、割り切って守備に徹する相手には、ポゼッションしながら強度をあげていくことが求められる。今後はそうした局面も増えていく。ディテールを詰めながら共通理解を構築していくことが、千葉の次のステップになる。

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。