『週刊連載の限界』少年ジャンプ『ブラクロ』が季刊誌、『ヒロアカ』が7ページで掲載の異常事態
8月21日発売の『週刊少年ジャンプ』38号で、人気漫画『ブラッククローバー』が季刊誌の『ジャンプGIGA』に連載を移籍することが発表された。同号をもって’15年2月から8年半にわたる『週刊少年ジャンプ』での連載が終了し、今冬発売の『ジャンプGIGA』で連載が再開される。
同日に、作者である田畠裕基氏(39)が、『ブラッククローバー』の公式X(旧Twitter)を通じてコメントを発表した。
《徐々に週刊連載の漫画制作スケジュールが自分の執筆状況と合わなくなってきていました。そこで編集部とは前々から相談していたのですが、今回GIGAへの移籍連載をすることにしました。(中略)まだ描きたい話、描かなきゃいけない話がたくさんあるので、期待して待っていて欲しいです。そしてブラクロを無事完結させられるように頑張ります!!》
’22年には“新章準備のため”に5月から約3か月間にわたる長期休載をしていた『ブラッククローバー』。以降も休載を繰り返し、’23年に出された『週刊少年ジャンプ』30冊のうち、22回しか連載されていなかった。
“週刊連載の制作スケジュールが執筆状況と合わない”のは、田畠氏だけではないようだ。近年の『週刊少年ジャンプ』には休載する作品が多いと漫画制作関係者が明かす。
「今年に入り、大人気漫画の『ONE PIECE』は目の手術のための4週の連載を含めて10週休載しています。『呪術廻戦』は6週、『僕のヒーローアカデミア』は9週の休載に加えて、ページ数が減っていることが多いです。通常19ページ掲載されるのですが、最新号の『僕のヒーローアカデミア』は7ページでした。あまりの少なさにSNS上では“#ヒロアカ7ページ”がトレンド入りし、作者の体調を心配する声が多数あがりました」
『週刊少年ジャンプ』38号の目次コメントで田畠氏は「さらば幸せな地獄! 皆様大変お世話になりました!! ありがとうございました!!」と綴っていた。
SNS上では、作者に“地獄”とまで言わしめる週刊連載という連載方式を疑問視する声が。
《普通に考えて週刊連載の限界だよ。元々無茶苦茶な過密スケジュールだし、もうやめよう
《週刊連載システムに全作家限界きとるね》
《「週刊連載」って地獄のような非人道的スケジュールが見直される時期が来てるのでは?》