トライアンフから400cc DOHCシングルがデビュー!【What′s New】(What′s New)
40PSのパワフルシングルに期待
トライアンフから400ccクラスの、DOHC水冷4バルブ単気筒のSPEED 400、そしてバリエーションのSCRAMBLER 400 X が2024年モデルとして発表になった。
両モデルとも7月からインドで先行発売され、年末には他の各国すべての市場で発売になる。
日本での価格は発表になっていない。
このプロジェクトはかねてからインドの「バジャージ」との提携で進められてきた。
インドではロイヤルエンフィールドが350ccスポーツで大きなシェアを持ち、対抗してホンダもGB350を投入したが、どちらも空冷単SOHC気筒。
そこへトライアンフは水冷でDOHCの4バルブ単気筒で400ccと、パフォーマンスでひとクラス上のスポーツを投入してきた。
SPEED 400はひと目でわかる、トライアンフが成功させてきたバーチカルツインのモダンクラシック系ロードスターに属したデザイン。
またトライアンフがミッドセンチュリー(1950年代)に成功を収めたスクランブラーの流れを受け継ぐSCRAMBLER 400 Xも、まさに時代の寵児としてニーズに応えてラインナップされた。
この2モデルとも、トライアンフの本拠地である英国ヒンクレーで企画・設計されている。
エンジンは水冷でDOHC、4バルブでボア89mm、ストローク64mmでライバルのようにロングストロークではない。
またラジエーターはフレームのダウンチューブ前に幅の狭さで目立たない。
398ccの排気量なので40PSとパワーも350ccよりひとクラス上だ。
ミッションは6速、シフトダウンで後輪ホッピングを抑えるスリッパークラッチを備えている。
特徴的なマフラーはこのバイク特有の個性的なサウンドを聴かせるという。
フレームは鋼管クレイドルタイプで、シートレールはボルトオン形式。
フロントフォークはスポーティな走りのため43mmの大径ビッグピストンを内蔵した倒立タイプ。
リヤサスはリザーバー付きモノショックで、前後17インチホイールだ。
前輪19インチで非舗装路ポテンシャルを感じさせる
SCRAMBLER 400 Xは、長いホイールベース、ストロークの長いサスペンション、大径19インチのフロントホイール、ワイドハンドルバーを採用。
これらの仕様で非舗装路面での走行で安定性とコントロール性を高めている。
またSCRAMBLERらしいサバイバルで堂々としたライディングポジションを具現化している。
さらに大きめの鋳鋼製ブレーキペダルとハイグリップフットペグをより低く設定、そしてより広く配置することで、オフロード走行時に自然なスタンディングポジションをとりやすい設計となっている。
フロントブレーキディスクはSPEED 400の300mm径に対し、 SCRAMBLER 400 X は320mmへ大径化、パッド構成を最適化することで、あらゆるコンディションで扱いやすいコントローラブルな安心の制動性能を可能にしている。
SPEED 400・SCRAMBLER 400 Xには、25種類以上の純正アクセサリーが用意されている。
スタイリングや快適性から、荷物やセキュリティに至るまで、ライダーの幅広いニーズに対応できるよう、両バイクともさまざまなアクセサリーが装着できる。
価格は未発表だが、競争力ある価格設定と敢えて予告しているので、かなり期待ができそうだ。
また16,000km点検、12ヶ月点検と距離も期間も余裕のある設定で、走行距離無制限の2年保証。
2023年の年末と発表されている販売開始予定が待ち遠しい。
()内はSCRAMBLER 400 Xエンジン水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒総排気量398ccボア×ストローク89.0×64.0mm圧縮比12対1最高出力29kW(40PS)/8,000rpm最大トルク38Nm/6,500rpm変速機6速フレーム鋼管クレイドルフレーム車両重量171kg(180kg)キャスター/トレール24.6°/102mm(23.2°/108mm)サスペンションF=テレスコピック倒立
R=スイングアーム+モノショックタイヤサイズF=110/70 R17(100/90 R19)R=150/60 R17(140/80 R17)全長/全幅/全高2,055/795/1,075mm(2,115/825/1,190mm)軸間距離1,375mm(1,420mm)シート高790mm(835mm)燃料タンク容量13L価格未定