東京株式(大引け)=159円高、欧米株高や円安を好感し2万8000円台回復

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 12日の東京株式市場は、前日の欧州株市場が全面高となったほか、米国株市場でもNYダウが続伸歩調にあることを受けてリスクを取る動きが優勢だった。日経平均は終値で2万8000円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比159円33銭高の2万8082円70銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は9億9854万株、売買代金概算は2兆4385億円。値上がり銘柄数は1324、対して値下がり銘柄数は433、変わらずは78銘柄だった。

 きょうの東京市場は終始買いが優勢だった。休場明けとなった前日の欧州株市場が全面高となり、米国株市場でも景気後退懸念が緩和されるなか、NYダウが4連騰となったことから、これに追随する動きとなった。為替市場で円安が進むなか、海運や鉄鋼など景気敏感株への買いが目立ち、全体相場を押し上げた。ただ、日経平均は一時200円近い上昇をみせたものの、その後は伸び悩んだ。日本時間今晩に発表が予定される3月の米CPI発表を前に、この結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードも漂う。2万8100円近辺では目先筋の利益確定の動きも観測された。全体売買代金は2兆4000億円台で今一つ盛り上がりを欠いたが、個別株の物色意欲は強く、値上がり銘柄数はプライム市場の7割以上を占めている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が高く、日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>など海運大手も強い動き。日本製鉄<5401.T>が堅調、オリエンタルランド<4661.T>が買い優勢だった。伊藤忠商事<8001.T>、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>など総合商社も上値追い。竹内製作所<6432.T>がストップ高、コシダカホールディングス<2157.T>も値幅制限いっぱいに買われた。日本金銭機械<6418.T>、オーイズミ<6428.T>が急騰、セラク<6199.T>も値を飛ばした。日本M&Aセンターホールディングス<2127.T>も買われた。

 半面、レーザーテック<6920.T>が冴えず、ローツェ<6323.T>は値下がり率トップに売り込まれた。SHIFT<3697.T>も利食われた。リブセンス<6054.T>、レノバ<9519.T>が安く、HEROZ<4382.T>、KeePer技研<6036.T>などの下げも目立つ。安永<7271.T>が売られ、アイスタイル<3660.T>なども安い。SREホールディングス<2980.T>も値を下げた。

出所:MINKABU PRESS