【SBI証券vs楽天証券】つみたてNISA始めるならどっち?5項目で徹底比較
2018年からスタートし、5年間で725万口座に到達した「つみたてNISA」。
2024年から導入予定の新NISAでは、年間の非課税投資枠が拡大し、非課税保有期間も無期限化されるなど、大きな注目が集まっています。
これからつみたてNISAを始めようと考えている人も多いと思いますが、迷うのは「どの証券会社でつみたてNISA口座を開設するか」ではないでしょうか。
つみたてNISAのおすすめ口座として筆頭に上がるのが「SBI証券」と「楽天証券」の二大ネット証券。
本記事では「SBI証券」と「楽天証券」のつみたてNISAに関する5項目を徹底比較し、最適なつみたてNISA口座選びをサポートしていきます。
SBI証券と楽天証券のつみたてNISAを徹底比較!
つみたてNISAを取引するうえで、重視すべき5つの項目を比較してまとめた表が以下です。
どちらもサービス自体は非常に優れており、SBI証券はよりポイント還元率が高く、楽天証券は人気が高い(つみたてNISAのシェア率59.1%)といった感じ。
【1】取扱銘柄数
つみたてNISAの取扱銘柄数はSBI証券が190本、楽天証券が188本でほぼ互角。
つみたてNISAの対象となっている投資信託は全部で218本ですので、約87%をカバーしています。
SBI証券か楽天証券でつみたてNISAの口座を開設しておけば、商品選びに困ることはなさそうです。
【2】積立設定
SBI証券は「毎日/毎週/毎月」で投資信託の積立ができるのに対し、楽天証券は「毎日/毎月」で積立の設定ができます。
基本的に積立投資は毎月で実践している人が多いですが、SBI証券はより細かく積立頻度を設定することができます。
【3】最低積立投資金額
つみたてNISAの最低積立投資金額はSBI証券、楽天証券どちらも100円から。
かなり少額から投資を始められるので、まずは小さな金額からでもつみたてNISAを始めてみてください。
【4】クレカ積立
クレカ積立とは、投資信託の積立をクレジットカード決済で取引する手法です。
銀行口座や証券口座にお金を入金する必要がないので取引もスムーズですし、ポイントが貯まるので非常にお得。
SBI証券は三井住友カードがクレカ積立に対応しており、カードの種類によって0.5%〜5.0%のVポイントが貯まります。
いっぽう楽天証券は、楽天カードでクレカ積立を行うことができ、投資信託の信託報酬に応じて0.2%もしくは1.0%の楽天ポイントが貯まります。
また、楽天証券ではオンライン電子マネーの楽天キャッシュ決済で投資信託の積立をすることが可能です。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージすることで0.5%の楽天ポイントが貯まります。
【5】投資信託保有時のポイント付与
SBI証券では投資信託の月間平均保有金額に応じて、ポイントが貯まる投信マイレージサービスが用意されています。
上記のようにポイントの付与率は銘柄や保有金額によって異なりますが、投資信託を保有しているだけでポイントがもらえるのは非常にお得です。
いっぽう、楽天証券は投資信託の保有残高が初めて一定の基準残高に到達した際にポイントが付与される仕組みになっています。
どちらもつみたてNISAを継続して資産が積み上がっていくと、ポイントが貯まっていくのでモチベーションが上がりますね。
ポイントの還元率を重視したい人→SBI証券がおすすめ
これまでSBI証券と楽天証券のつみたてNISAに関する項目を比較してきましたが、SBI証券の魅力はポイントの還元率の高さです。
普段からTポイントやPontaポイント、dポイント、Vポイントを貯めている人は相性もいいですし、ポイントの還元率を重視したい方はSBI証券でつみたてNISA口座を開設しましょう。
あわせて三井住友カードも作成しておくとクレカ積立でお得にポイントが貯まりますよ。
楽天のサービスを利用している人→楽天証券がおすすめ
いっぽう、普段から楽天のサービスを利用していて楽天ポイントを貯めている方は、楽天証券がおすすめです。
楽天証券では貯まった楽天ポイントを投資に回すこともできますし、多くの方が楽天証券でつみたてNISA口座を開設しています。(つみたてNISAのシェア率59.1%)
より多くの人が利用しているつみたてNISA口座で始めたい方は、楽天証券で口座開設しましょう。
つみたてNISAは投資初心者にも優しい制度
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
投資対象を分散して長期的に運用することで相対的にリスクも下げられますし、将来運用して増えた利益に対して税金が一切かかりません(通常は利益に対して20.315%の税金がかかります)。
また、対象の商品はコストが低水準かつ分配金が頻繁に支払われないものを金融庁が厳選しているため、投資初心者にも優しい制度と言えます。
現行のつみたてNISAは年間の非課税投資枠が毎年40万円で、非課税期間は最長20年間となっています。
そして、2024年からスタートする新NISAでは「つみたて投資枠」が年間120万円に拡大し、非課税期間は無期限になる予定です。
新しいNISA制度を見ると「2024年から始めた方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、現行のつみたてNISA枠と新しいNISA枠は別枠扱いになります。
つまり、つみたてNISAを始めるなら今始めた方がより多くの非課税投資枠を利用できるのでおすすめです。
つみたてNISAは長期的な付き合いとなるので今回紹介したような、総合力が高く、自分に合ったネット証券を選ぶようにしましょう。