体重272kg、余命わずかな男の人生最後の願いとは ブレンダン・フレイザー主演『ザ・ホエール』予告編を公開
4月7日(金)公開の映画『ザ・ホエール』から、日本版ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
『ザ・ホエール』は、『π(パイ)』『ブラック・スワン』『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督が『マザー!』以来5年ぶりにメガホンをとった最新作。『ミッドサマー』や『ライトハウス』などのA24が製作・北米配給を行った作品だ。劇作家サム・D・ハンター氏の舞台劇を映画化したもので、アロノフスキー監督が初めて舞台をみた日から長らく企画の構想を温め続けていたという企画だ。本作では、引きこもり生活の末に体重が272kgに達した男が自身の死期を悟り、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする“最期の5日間”を描く。主演を務めるのは、『ゴッド・アンド・モンスター』や『ハムナプトラ』シリーズなどで知られるブレンダン・フレイザー。しばらくハリウッドの表舞台から遠ざかっていたフレイザーだが、本作で久々の主演。ブロードキャスト映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞したほか、全米俳優組合賞(SAG)、英国アカデミー賞(BAFTA)、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。また、共演には『ストレンジー・シングス』シリーズのセイディー・シンク、『ザ・メニュー』『ダウンサイズ』のホン・チャウらが名を連ねている。
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食状態になり健康を害してしまった40代の男チャーリー。彼は、アランの妹・看護師のリズの助けを受けながら、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てていた。しかし、心不全の症状が悪化し、命の危険が及んでも病院に行くことを拒否し続けている。自分の死期がまもなくだと悟ったチャーリーは、アランと暮らすため8年前に家庭を捨てて以来別れたままだった娘エリーに再び会おうと決意。彼女との絆を取り戻そうと試みるが、エリーは学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた。
解禁された予告編は、チャーリーが自力で歩行もままならない現在の生活に至った理由を明かす場面からスタート。娘のエリー(セイディー・シンク)からは、「今頃親ぶるの?」と辛辣な言葉を浴びせられるシーンや、拒絶されながらも真正面から向き合おうと試みる姿が描き出されている。また、何かをするたびに謝ってばかりいるチャーリーが、唯一の心を許せる友人のリズ(ホン・チャウ)と他愛もない会話を交わす日常風景も切り取られている。
『ザ・ホエール』は4月7日(金)、TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー。