統一地方選の結果を受けて談話を発表する朱立倫・国民党主席(左)

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(台北中央社)26日に行われた台湾の統一地方選挙で、最大野党・国民党が北部の台北、基隆、桃園各市で首長ポストを奪還した。朱立倫(しゅりつりん)主席(党首)は台北市の同党本部で記者会見を開き「国民党だけの勝利でなく、人民、民主主義、全ての非民進党陣営の勝利である」と語った。

朱氏は、新たに首長となる台北市の蒋万安(しょうばんあん)氏や桃園市の張善政(ちょうぜんせい)氏、基隆市の謝国樑(しゃこくりょう)氏らを「本物のヒーローだ」とたたえ、再選を果たした新北市の侯友宜(こうゆうぎ)市長と中部・台中市の盧秀燕(ろしゅうえん)市長に対しては「民衆の高い評価を得た」と振り返った。

また「国民が与えた権力を乱用してメディアを掌握し、世論を操作したりネット世論工作員を使うことは、市民から唾棄されることを知らなければならない」と蔡英文(さいえいぶん)政権を批判した。

来月18日には南部・嘉義市長選挙、来年には台北市や中部・南投県などの立法委員(国会議員)補欠選挙が行われる。朱氏は、さらなる団結と努力、正しい人選をしてこそ、国民党に勝利の機会があると訴えた。

(編集:齊藤啓介)