Linus Torvalds(リーナス・トーバルズ)氏は現地時間2022年10月2日、Linuxカーネルがバージョン6.0に達したとメーリングリストで報告した。1万5000以上の変更点を含みながら、「根本的な変更というよりも、私の指が足りなくなった」(Torvalds氏)と、区切りをつけたバージョンアップであると明言している。

メーリングリストの投稿(LWN.netより)

メーリングリストの投稿にあるとおり、バグフィックスが中心ながらも、Intel 第4世代Xeonサーバーチップ「Sapphire Rapids(サファイアラピッズ)」と第13世代「Raptor Lake(ラプターレイク)」コアチップ、AMDの「Raphael(ラファエル)」プラットフォームにおけるオーディオドライバーのサポートを含む。また、Phoronixが行ったベンチマークによれば、Intel Xeon「Ice Lake」、AMD Ryzen「Threadripper(スレッドリッパー)」、AMD EPYCプロセッサーにおける性能向上が明らかになった。本稿執筆時点でLinux バージョン6.0はパッケージ化されておらず、ソースコードからビルドする必要がある。だが、公式サイトで配布している最終版はバージョン5.19.12、バージョン6.0もRC7と更新が間に合っていない。カーネルコンパイルに挑戦する方はしばし待った方がいいだろう。