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オッサンのツバが飛んでると思うとイヤ!

コロナ陽性判定者の人数が連日過去最高を記録していくなか、夏休みはどこに出掛けようかなーと考えているみなさん、お元気でしょうか。2年前、1年前と何が違うのかよくわかりませんが、今年は僕も夏の旅行など計画しようと思っております。昨年の今時分は世界が滅びるんじゃないかくらいの勢いの人も多かった記憶ですが、3年目ということで慣れてきたたor飽きてきたでしょうか。人間というのは強くたくましいものだなと思います。

そんななか、日本スポーツ界でもそろそろ決めないといけないなと思うのが「声出し」という問題についてです。もう少し正確に言うと「千差万別の意見があるなかで、盛大に声出しをドーンとやりたいです派がそろそろしびれを切らすであろうから全体としての態度をいよいよ決める頃合いですね」ということです。

↓ドーンとやりたいです派がしびれを切らし始めている!

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個人的には「声出し」は楽しいと思います。試合が最高潮に達したときに思わず発する歓声や、君が代を斉唱したり大会公式ソング(※「All my treasures」など)を合唱したりするのは楽しいと思います。音楽ライブなどではキャーともワーとも言わずに楽しむのは、なかなか身悶えるものだろうなと思います。ボーカルがサビの部分で「みんな歌ってくれ!」とマイクを差し出し、聴衆は「いや、声出し不可イベントなんで…」と沈黙する(※サビで差し出すなよとは思うが)。無言は寂しいなと思います。

ただ、一方でコロナ禍前と同じ状態に戻りたいかというと、そうでもありません。前後左右の席に人がいないというコロナ仕草は素晴らしく快適でした。大股開きで足に当たってくるオッサンもいないし、両サイドに左利きと右利きのオッサンが並んで「僕のドリンクホルダー盗られた…」ということもありませんし、視界を遮る前の席のアフロのオッサンもいないし、ゴミをしれっとハミ出させてくる輩のオッサンもいないし、オッサンの臭いも届きづらくなった。あのディスタンスはとてもよかった。

そして「声出させ」がないことも快適でした。さっき「声出し」は楽しいと言った矢先で矛盾するようですが、「声出し」は楽しいですが「声出させ」は特に楽しくもなく好きでもないのです。試合の盛り上がりによって「自然発生的」に生まれる歓声や、「公式」による国歌斉唱・大会ソングの合唱は自分自身も自発的にノッていける「声出し」に相当しますが、誰ぞ知らんオッサンが考えてきた知らない歌とか知らない替え歌みたいなものを同調圧力で歌わせようとする「声出させ」は、別に好きでも何でもないのです。

阪神タイガースの例で言えば「六甲おろし」はみんなで歌うのも楽しいかなーと思いますが、あとは別にいいかなという感覚。ものすごく好みの曲なら自然と口ずさむ程度はあるかもしれませんが(※阪神で言えば「チャンス襲来」など)、ないならないで全然オッケー。2年ほどそういうものがない状態で過ごしてきたなかで、寂しさを感じることは基本的になく、今後永久になくなっても別に構わないと思っています。あの手の歌は8割方ダサイと感じていますし(※少し甘めに勘定)、選手個々を象徴する楽曲というのは、一流アーティストが作り選手本人が選んだ出囃子があれば十分という感覚。コロナ禍で「声出させ」がないのはとてもよかった。

そうした現状に対して感じる「快適さ」があることにくわえて、やっぱり意識してしまいましたよね、声を出すとツバが飛ぶんだということを。スーパーコンピューター富岳が描き出すオッサンのツバが空間を漂って部屋全体に行き渡るシミュレーションとかを見てしまうと、「オッサンがいるとオッサンのツバを浴びまくり吸いまくるんだ」ということを否応なく意識せざるを得なくなりました。そして、そこにはいろんなウイルスがくっついているんだと。今まで無知ゆえに意識せずにいられましたが、もう気づいてしまったわけです。オッサンのツバが飛びまくっている真実の世界というものに。そして、それが「ばっちいなぁ」だけでなく「病気になるかも」であることも真実なわけです。

まぁ、正直、厳しいですよね…。

オッサンのツバ飛びまくりは…。

やたらクシャミがでかいオッサンとか…。

ストロングゼロ片手にヤジってるオッサンとか…。

同族であるオッサンの立場から見ても厳しいなと思うのに、女子高生とかに「オッサンのツバが飛びまくる正しい世界を取り戻したいんだ。一緒に闘おう。You'll Never Walk Alone!」とか言っても、それは通じないかなと思うんですよね。「この人とだったらキスしてもいいかな」って思うくらい親しみや信頼感を覚えている相手以外(※特にオッサン)のツバは飛ばさないでほしいんですよね。隣席ガチャでオッサンが当たるのは百歩譲って仕方ないとして(※僕も許されたいし)、盛大にツバを噴出しつづけるのは勘弁してもらいたい。

もう場が盛り上がり過ぎちゃって興奮の最高潮とかで「自然発生的に生じた」のと、それがイヤならもう行くなって話の「公式もの」は同調できる楽しさかなと思いつつ、オッサンたちが自分たちの勝手な楽しみのために音頭を取って試合中ずっと歌いつづけてツバを飛ばしまくるような行為というのは、コロナ禍を経た者としては「耐えかねる」というのが正直な感想です。「海外ではどうこう」と言われても、海外ドキュメンタリーでよく見る「上流から垢が流れてくる川で沐浴している」のを「厳しい」と思いながら見る感覚ですし、まったく無頓着である人に対しては「ワシらの世代では川に有毒物質を垂れ流して、街中に光化学スモッグが広がっておったもんじゃ。今の若者は軟弱じゃのぉ」という主張を聞かされているような思い。「オッサンのツバは普通に無理」という気持ちが強く生まれています。これはもう富岳の罪だなと思います。

「オッサンは呼吸を止めてろ」とまでは思いませんが(※僕も死ぬし)、せいぜいが仲間内で会話をしたりとか、自然発生的なつぶやきが漏れる程度にしていただいて、わざわざ煽って大声を出したり出させたりオッサンセレクトソングを歌いつづけるようなことは止めてほしいに僕は自分の1票を入れたいなと思います。あらゆる発声の禁止までは望まないし、自然な歓声はいいものだけれど、公式以外からの積極的な発声を促すような行為・企画は今後も含めてナシとしてもらいたい、そう思います。野球とサッカーは、これまでの応援文化とマッチしないだろうとは思いますが、まぁ、とりわけオッサン揃いの集いなので、とりわけ厳しいなって思いますよね…!

↓キラキラした清潔感のある人だけの集いなら耐えられる気もしますが、実態はどうせオッサンなので無理!


このイメージ映像は、オッサンの比率を低く見せている気がしますねぇ!

嘘にはならない程度に隅のほうにボヤッと入れているけど!



主催側のスタンスによって、声出しをドーンとやっていきたいというところもあれば、今ぐらいの感じでいきたいというところもあれば、もういっそクラシックコンサートばりに衣擦れも慎めくらいの勢いのところもあるでしょう。それは千差万別であろうと思いますが、今後のスタンスを定めるにあたっては、コロナ禍という観点だけでなく「オッサンのツバは普通に無理」という観点がすでに生まれてしまっていることも、ぜひ心に留め置いていただきたいなと思います。感染症の拡大云々という科学の話ではなく、この世から感染症が根絶されたとしても生理的な話としてもはや無理であるという観点があることを。「どんなにキレイでも便器は舐めたくない」的な生理的な問題として。

さすがにこれならオッサンのツバが自分の弁当を直撃しないだろうと思える程度のディスタンスを座席間に設けるか(※後ろからすごい降ってきそうなので最低3列くらい空けたい)、「声出させ」で盛り上がろうというスタンスの人は別棟で分けていただくか、入口で清潔感検査を実施するか(※自分も入れなくなりそうだが)、継続的にツバを飛ばしつづけたい人はフルフェイスのヘルメットでも被っていただくか。とにかく「感染症が広まるかどうか」という現在の科学の問題としてではなく、「オッサンのツバは無理」という未来の衛生観念の問題として、この機会をとらえてほしいなと思うのです。それはいずれ再び来る新たな感染症に対しても強靭な抵抗力を持つ、未来のスタンダードになるはずなのです。

「声出しOK=全戻し」ではない。

「オッサンのツバ」はすでに可視化されている。

あえてハッキリと言う人は少ないだろうけれど、「オッサンのツバはいやだなー」という気持ちは2年間で醸成されている。

その点を心に留め置きつつ、各イベントでスタンスや方策を検討していってもらいたいなと思います。「声出し完全解禁!応援歌解禁!コール解禁!飲食もちろん常時OK!酒OK!入場時の清潔感検査ナシ!ノーマスク、ノーヘルメットOK!オッサン隔離席ナシ!収容率100%!屋内で地下!客層はほぼオッサン!」みたいなオッサンのツバシェアリングウェルカム系のイベントがあったら、そっと身を引こうと思いますので。

↓富岳をこんなことに使ったのは、よかったのか悪かったのか、悩みますね!


この動画見たら「前からも来るんだ」って、また真実に気づいてしまった!

後ろのオッサンだけでなく、3列先のオッサンまで気にしないといけない!

富岳は本当に罪作りでしたね!



「ツバを出さずに声を出す」装置とか、もしかして需要あるかもですね!