池田エライザら14名の出演が明らかに 田中圭の主演映画『ハウ』追加キャスト&ナレーション担当を発表
8月19日(金)公開の映画『ハウ』から、14名の追加キャスト情報が解禁された。
『ハウ』は、『余命1ヶ月の花嫁』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などで知られる脚本家・斉藤ひろし氏による同名小説を映画化したもの。『ゼロの焦点』『のぼうの城』などの犬童一心監督がメガホンをとり、斉藤氏みずからが脚本を手がけた映画だ。本作では、婚約者にフラれた主人公・民夫が保護犬・ハウと出会い、絆を深めていく姿を描く。主演の田中圭が気弱な主人公・民夫を演じるほか、俳優犬・ベックがハウ役で共演。『南極物語』などで知られる宮忠臣氏がドッグトレーナーを務めている。
新たに本作への参加が発表されたのは、14名。池田エライザが、主人公・民夫の同僚ながらも愛するペットを通じて民夫と交流を深め、ハウと離れ離れになり落ち込む民夫に寄り添う桃子を演じる。
(C)2022「ハウ」製作委員会
また、民夫がハウと出会うきっかけとなる鍋島夫妻を野間口徹と渡辺真起子が演じるほか、ハウが道中で出会う人々を演じる俳優陣も明らかに。震災の風評被害に心を痛める女子中学生・麻衣役で長澤樹、深刻なDV被害から逃れ修道院のシェルターに保護された若い女性・めぐみ役でモトーラ世理奈、ひとりで傘屋を営む老女・志津役と亡き夫役で宮本信子と石橋蓮司が出演。
野間口徹 (C)2022「ハウ」製作委員会
渡辺真起子 (C)2022「ハウ」製作委員会
長澤樹 (C)2022「ハウ」製作委員会
モトーラ世理奈 (C)2022「ハウ」製作委員会
宮本信子 (C)2022「ハウ」製作委員会
石橋蓮司 (C)2022「ハウ」製作委員会
さらに、深川麻衣、田中要次、利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子がキャストに名を連ねている。そして、ナレーションを石田ゆり子が担当する。
深川麻衣 (C)2022「ハウ」製作委員会
田中要次 (C)2022「ハウ」製作委員会
利重剛 (C)2022「ハウ」製作委員会
伊勢志摩 (C)2022「ハウ」製作委員会
市川実和子 (C)2022「ハウ」製作委員会
田畑智子 (C)2022「ハウ」製作委員会
池田エライザ、犬童監督らのコメントは以下のとおり。
池田エライザ
映画『ハウ』の脚本を読んだときに、まさに今の自分に見せてあげたいなと感じました。もちろん平和な作品だけれど、家族を失う恐怖や不安、そういう寂しさみたいなものに寄り添う素晴らしさもあり、ただワンちゃんの映画というよりは、出てくる色々な人たちが成長する物語だなと感じました。田中さんとのお芝居は初めてだったのですが、本当に素直にお芝居される方だなと思いました。田中さんのお芝居に影響を受けて、ただただ本番中の世界に共感して、民夫さんに共感して、お芝居することができました。
ベックくんとは撮影中、1日しか会えなかったのですが、もうほんとに元気印ですよね。私が会った時も初対面とは思えないほどワァーって来てくれたので、すごく満たされました。もうむちゃくちゃ可愛かったですね。もっともっと会いたかったなと思いました。
本当に偶然だったのですが、うちの猫が難しい病気に罹ってしまっていて、作品の話をいただくのと同じくらいの頃だったため、かなり桃子に共感する部分がありました。今は、(猫は)元気にしてくれていて、思い返すと本当に苦しい瞬間だったけれど、こうして作品を通して自分が共感したことをお伝えできたらいいなと思います。
最近、みんな、触れ合うことや温もりとか、ちょっと優しさに飢えていると思うんです。『ハウ』は本当にちょっと小っ恥ずかしいくらい膨大な愛情を捧げてくれます。たくさんたくさんハウからの愛情を受け取って、優しい気持ちになって、とにかく朗らかな気持ちで、明日を生きていける映画になっていると思います。なので、劇場の大きい画面で大きいハウを見ていただいて、「わあぁ~幸せだ!可愛かった~!」など、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいな、と思います。
犬童一心(監督)
今作のヒロイン、池田エライザさんには、市役所で働く非正規の女性を演じていただきました。女性として、その弱い立場にシンパシーを持って丁寧に演じてくれました。動物への愛がとめどなく溢れ出る瞬間、リアルで嘘のない演技に感じ入りました。
ご出演いただいた俳優の中でも、特に印象深かったのは、宮本信子さんです。演技の力と共に、時代の変遷を知り、夫婦というものを知り、辛い日々の中で出会う優しさの価値を知る人に演じて欲しい役柄でした。多くを語らず、全てを見せてくれました。
そして、今回の作品には、この物語をひとつの寓話として読み聞かせるようなナレーションを加えました。その声は、全てを俯瞰的に見渡す存在。日々の中で動物の存在をしっかり見つめ、その意義を知り、愛を持って語れる人にお願いしたく思いました。すぐに石田ゆり子さんが浮かびました。
石田さんのエッセイやインスタに登場する動物への絆にいつもホッとして、その愛護の活動に心揺さぶられている者としてどうしても参加して欲しかった。「ハウ」の中で石田さんの語る最後の一言、その響きに人と動物の絆、そして未来を感じることができました。
小池賢太郎(プロデューサー)
ハウの物語は、主人公である民夫の心と主役犬ハウの思いを優しく紡いで行く物語です。
また、民夫と同じ様にハウが出会う全ての人と心を通わせて行く物語でもあります。
ヒロイン桃子役の池田エライザさんは、物語の中で、ハウと同じ様に、民夫に優しく寄り添い、民夫のことを思いながらも、しっかりと前に進もうとしていく女性像を見事に演じて下さいました。そして、ハウが出会う人々と織りなす各々の物語においては、宮本信子さんをはじめ、素晴らしい役者の方々が、ハウと出会い変化していく心の様を丁寧に演じて頂いております。この映画に出演された役者の方々が撮影時にハウと接することで、自然と溢れ出た優しい気持ちの数々が、この映画全体の愛おしい空気感を作っているのだなとあらためて感じております。
物語もそうですが、民夫とハウ、そして二人を取り巻く人々がとても魅力的に映っています。是非、多くの皆様に、劇場で映画「ハウ」の独特で温かく優しい空気に触れて頂けたら嬉しいです。ハウはみんなの味方です。きっと、何か力が湧いてくるはずです。
『ハウ』は8月19日(金)全国公開。