グルメインフルエンサーがイチオシ！映える店12選！
『映える』グルメって、なんだろう。
SNSで“いいね”が沢山つくこと？絵力のある美しいひと皿？？それとも煙がモクモク上がるような臨場感溢れるひと皿？？？
本記事では『映える』グルメについて学ぶべく、『映え』に一家言あるグルメインフルエンサーに徹底取材。
自身のSNS投稿の中でもとっておきの『映える』グルメを紹介してもらうのとともに、それぞれのSNSの楽しみ方について聞いた！
トップ画像にはキャッチーなタイトル＆エリア名を入れるべし！
まるで雑誌のカバーのような、熱量の高い投稿が連日アップされているのがAkane Mibuさん（アカウント名：akanemameakane）のインスタグラム（以下インスタ）だ。
訪れる店のラインナップが豪華なことにも驚くが、着目すべきはポストの内容。
サムネイルとして並ぶ各投稿のトップ画像には、印象的な見出しや店舗のあるエリア名、予算といった情報が並び思わず「見たい！」という欲求に駆られる。
さて、そんなAkaneさんが推す『映える』グルメとは？？
1．驚きの外観から想像できない隠れ家鮨『星兵衛 神泉Lab』＠神泉
「外観はまるで廃墟（笑）」とAkaneさんが語る、穴場の鮨店。
「大将は修行経験なしで独立していながら、どんなお鮨も絶品。
型にはまらない独自性がよくコースで10,000円〜15,000円（時価）とコスパも抜群です」
2．焼肉屋の枠を超えた楽しすぎる店『ジ・イノセント カーベリー』＠西麻布
「私の最愛のお店です！」とAkaneさんが推すのは、西麻布の人気焼肉店。
「シェフズテーブルで明石シェフをご指名というケースが多いです。目の前で肉をさばくライブ感もあって、生肉も焼きも本当に絶品です！」
3．こだわりが詰まった千葉の変態レストラン『プレゼンテ スギ』＠佐倉
千葉・佐倉にあるイタリアン。
「何度行っても驚きと感動があります。地産地消の素材や料理へのこだわりは“変態的”ですが、温もりと美味しさに溢れている！」
人生を激変させた！SNS投稿で天職をゲット！
「元々、アパレルECのディレクターをしていました。
当時、夫にいいお店に連れて行ってもらう機会が多くて、折角なら投稿したら？と言われたのがきっかけでSNSを始めました。
そこから、フォロワー増の数値目標を設定して、結果を出すことを決意。2,000人に達成したタイミングで、次は半年で1万人を目標にしました。
この目標をクリアすべく必死でした」
元々、文章が得意で分析も性に合っていた。「いいね！」はマメに、相互フォローにコメント返しなどを行い、どんな投稿がウケるかを分析。
現在、インスタのフォロワーは4万人を超えている。
投稿で大事にしているのは、体感した自分の感想を素直に書くこと。
そんな実地で学んだ経験値をもとに、飲食店のコンサルをする機会が増えた。それが勢いにのったところで、昨年4月に会社を設立したという。
「今は好きな“食”を仕事にできて、本当に幸せ。フォロワーさんに感謝されたり、飲食店の人の役に立てたりすると、涙が出るほどうれしいんです」
目下の野望は、同じように飲食店の魅力を伝える人を育てること。
投稿で人生が大きく動いた好例だ。
【How to Post】
カメラ：iPhone 12 Pro Maxノーマルカメラ
加工アプリ：Canva
投稿時間：18:00〜19:00
試行錯誤の上、写真はリアリティを重視し無加工で。「Canva」では、文字入れを主に行う。トップ画像にはキャッチーなタイトルと、必ずエリア名を入れる。投稿時間はインサイトで見られる時間を分析し、導き出した。
続いては食通界隈でお馴染みのアートディレクター！
SNSは脳の外付けHDD！“記録と検証”を日々行うべし！
誰もが知る広告デザインを数多く手がけるアートディレクターでありながら、食通としても知られる秋山具義さん（インスタアカウント名：@gugitter、Twitterアカウント名：@gugitter）。
外食や手土産の投稿が多いが、それは仕事にも生きるからだと語る。
「仕事柄、最先端のツールには常に 興味があり、触って、把握しておきたい。
だから、新しいSNSが出たらまず試してみます。
それに、仕事で料理のシズル撮影をすることも多いのでどんなビジュアルがウケるのかを、日々SNS上で検証しています」
さて、そんな秋山さんの『映える』グルメとは？
4．“ピザの少量多皿”をコースで楽しめる『テアトロアッカ』＠神泉
昨年12月に豪徳寺から神泉に移転した、和食のセンスも取り入れたイタリアン。
「ピザ窯が加わり、コースの中に組み込まれた1切れずつのピザを出すプレゼンテーションが最高でした」
5．安くて美味しい良心的な新ビストロ『Bistro Biblical』＠学芸大学
昨年6月にオープンした学芸大学のビストロ。
「コスパとオリジナリティのある料理に驚きました。“東カレに出ちゃう前にぜひ”と投稿してます」
※料理は来訪時のもの
6．映えすぎる『いくら燻製TKG』は必食！『鮨 銀座おのでら 弟本店』＠二子玉川
名店『鮨 銀座おのでら』の半額で美味しい鮨が楽しめるので、「弟本店」。
「名物『いくら燻製TKG』は、香りも味も見せ方も抜群。二子玉川の休日デートにおすすめ」
ハッシュタグを活用して、有効な情報整理を！
インスタは“記録と検証用”といい、オリジナルの活用法をしていると語る秋山さん。
「投稿に、#具義ラーメン2022、#具義中目黒2022などのハッシュタグをつけておくんです。
『美味しい店教えて！』と言われれば、そこから探したり、そのハッシュタグを見てもらったりします。
年末にはそれらをまとめて、グギシュランというデジタル年賀状を関係者にお配りしているんです」
改めて、過去の投稿を辿ると具義さんの頭の中が透けて見えるよう。
「アウトプットすることで、考えを整理できるんです。
インスタって、その人の個性が丸見え。
特にプロフィールを見ると、投稿がグリッドで見えるじゃないですか。その人の性格が現れるし、見ていてとても楽しいですね」
まるで脳の外付けHDD。自分を俯瞰して見ることができるのも、SNSの醍醐味といえるだろう。
【How to Post】
カメラ：iPhone 13 Pro Max ノーマルカメラ
加工アプリ：Foodie、PicPlayPost
投稿時間：特になし
料理は、iPhoneの通常モードやポートレートモードで寄り、引きを含めてパターンを撮影し、加工してみてベストな1枚をチョイス。新店情報は食べログの「ニューオープン」を日々チェック。
現役の会社員でありながら、日本中の美食を極める彼の使い方は？
料理人の写真をトップに配置＆毎日2投稿でフォロワーをゲット！
料理人を主役にした投稿が印象的なShukiさん（インスタアカウント名：@66shuki、TikTokアカウント名：@66shuki）。
今回ご紹介している4人の中で、唯一、飲食業やマーケティングに関わりのない会社員だ。
だが、投稿の熱はすごい！
「1日2投稿を3年間継続して、今に至ります。
現在、平日は浜松にいるので、週末に東京や全国を食べ歩いて朝夜に投稿しています。
インスタがメインですが、最近はTikTokの方でも動画をあげていて、若いフォロワーが増えていますね」
1日2投稿とは、なかなかの頻度。さて、そんなShukiさんの『映える』グルメは？
7．美男美女兄弟が営む肉割烹！『肉料理かなえ』＠京都
Shukiさんが、京都帰省時に定期訪問するというのが『肉料理かなえ』。
美人女将とお兄さんが繰り出す肉料理は、肉刺し、焼き物、煮込みと肉を多岐にわたり楽しめる構成で、最後まで美味しく楽しい！と太鼓判。
「行くたびに美味しくなって毎回大満足です」
8．店主・戸高さんは毎度スマイル炸裂！『食堂とだか』＠五反田
五反田の言わずと知れた大人気店。
「安くて美味しくて楽しい！が凝縮された最高の空間。いつも店を出る頃には腹パン！何より戸高さんの人柄が最高です」
9．全国の鮨通が集う札幌屈指の名店『鮨一幸』@北海道
札幌にある、二ツ星の鮨店。
「店主の工藤順也さんの所作、全てがカッコいいです。空間、素材、技術、鮨への想いが素晴らしく、心が動く鮨だと思います！」
会社員生活だけでは実現しなかった、刺激的な出会いが魅力！
Shukiさんは「毎日投稿すれば、フォロワーは確実に伸びる」と語る。
しかし、会社員として働きながらSNSの投稿を毎日続けるためには、相当の努力が必要だ。彼を駆り立てる原動力とは？
「普段の仕事では決して出会えない人たちに出会えるのが本当に楽しいです。
SNSのグルメを通して知り合った人たちと食事に行くことが多いのですが、経営者から学生まで、本当に幅広い人たちがいますね」
投稿を見ると、料理人の写真をトップにしていることが多い。そこには彼なりの思いがあった。
「好きな店を思い浮かべると、まず浮かぶのがシェフの顔。彼らはお店そのものですから、僕はその雰囲気を伝えていきたいんです。
何しろ僕は、純粋にグルメがめっちゃ好きで。最高の趣味なので投稿はワクワクする瞬間なんです」
SNSは人生を豊かにできる、便利で有用なツールでもあるようだ。
【How to Post】
カメラ：［写真］Google Pixl 6Pro、［動画］iPhone 13 Pro Max
加工アプリ：VUE（動画）
投稿時間：10:00〜12:00
お店を訪れる際 、大事にしているのは「その場を誰よりも楽しむこと」。そのためにも撮影は瞬時に行う。フォロワー増を目指す場合は、インサイトの確認は必須。数値の傾向を把握することが大事。
Twitterで圧倒的な支持を得ているのはこの人！
まとめ記事＆写真の4枚投稿で読者心理を掴む！
16年前に始めたグルメブログや食べログ投稿なども頻繁に投稿。
長きにわたり、グルメインフルエンサーとして活動してきた伊藤初美さん（インスタアカウント名：@hatsumiitou、Twitterアカウント名：@hatsu823）。
インスタ全盛の今だが、最もフォロワーを抱えているのがTwitterだ。
「恵比寿でしっぽり和食デートに使える13選」などのまとめ記事や、ひとつの店舗を4枚の写真と140文字で伝えるという2つのスタイルをメインに、投稿を続けている。
そんな伊藤さんが推す『映える』グルメとは？
10．グリット感満載の前菜が大好評『ワインと懐石 なか田』＠麻布十番
昨年12月にオープンした、麻布十番にある路地奥の隠れ家。
1階はカウンター、2階は完全個室でいずれも1日1組のみ。
「懐石料理のコースで、12種を少しずつ楽しめる前菜が映えます」
11．東京タワーを目前に焼き鳥デート『焼鳥カッポウ 鳥耀』＠六本木
焼鳥と割烹料理が交互に提供される、ハイブリッド型の和食店。
「東京タワーがばっちり見えるテーブル席は、東カレ読者のデートど真ん中です！」
12．2階に潜む7席のみの隠れ家ビストロ『de base』＠八丁堀
「カウンターでこじんまりと、アットホームな雰囲気が良いです」という隠れ家ビストロ。
「馬肉のタルタル」など、料理はワインとの相性抜群。大人のデートにぜひ。
人と人を繋ぐことがSNSの魅力！情報の双方向性が楽しい
「Twitterの魅力は、インスタにない拡散性ですね。RTで自分の情報がどんどん拡散され、知らない人同士が繋がっていく様を見られるのがすごく楽しいです」
聞けば、とあるお店を投稿した際には、200件ほどの問い合わせが店にあったとか。無論、掲載した店は全て訪問済みで、いいと思ったお店のみ。
それゆえ、フォロワーからの信頼も絶大だ。そんな知見を活かし、現在は140名が参加するオンラインサロンも主宰している。
「サロン仲間はグルメの探究心がすごくて頼もしい。意外だったのは若い人が活発なこと。
同じ温度感で食を楽しめる人が周りにいないようで、同士を見つけた感覚だそうです。
私も、こうやって食を通じて同じ価値観の人と出会えるのが幸せです」
同じ趣味の人と効率的に出会える。これもまたSNSらしい一面だ。
【How to post】
カメラ：RICOH GR III/GRIIIx
加工アプリ：なし
投稿時間：8:00〜9:00
夜は食事で出かけているため、投稿は朝、全てPCで行う。朝の移動時間に集中して文章を打ち、写真は加工せず、毎日無理なく投稿するようにしている。まとめ投稿は気温や季節性を意識してテーマを決定するそう。
大人のSNSは“人生の可能性や視野を広げる”ためのツールだった！
4人のグルメインフルエンサーのSNSの楽しみ方をご紹介してきたが、いかがだったろうか？
見えてきたのは「投稿した先に想像以上の世界が広がる」ということだった。
これを参考に、自分なりの楽しみ方をぜひ見つけてもらいたい。
