【ファンキー通信】帰れないアナタへ 〜椅子で快眠する方法〜

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 徹夜で仕事をしていると、ものすごい睡魔に襲われるときがある。画面を見ながらキーボードを叩いていたつもりが、気がつくとヨダレまみれでデスクに突っ伏していたり。そして、画面には意味不明な文字の羅列・・・。こうなってしまうと、もう仕事にならない。寝よう。寝てしまおう。睡魔に誘われるがままに。

 そんな徹夜組のベッド代わりになるのが、普段愛用している事務用椅子。そのまま座って寝るのもいいけれど、どうせ深夜のオフィスになんて人はいないのだから、贅沢に複数使っても文句は言われない。しかし、椅子の上で快適に眠るためには、それ相応の知識と技術が必要になってくる。

 ウェブサイト「LifeHack」では、“椅子で寝る知識と技術”についてレクチャーしている。少しご紹介すると、並べる椅子の数は4つ、個々の椅子の向きや高さ調節が絶対に重要、膝を1つ目の椅子に乗せるとすると、お尻は2つ目の椅子に乗せるようにする。さらに、2つ目の椅子は他の3つの椅子よりも低く・・・など、徹夜組にはタメになる情報ばかりだ。

 しかし、本当に椅子の上でも熟睡できるものなのだろうか? 睡眠のエキスパートとして知られる上野睡眠クリニックの古賀達夫院長にお話を伺ってみた。

 「厳密に検査してみないとわかりません。ただ、これは寝返りが打てない状態ですからねぇ。血液の循環は悪いでしょう」(上野睡眠クリニック 古賀達夫院長)

 ということは、椅子の上で寝るよりも、床に何かタオルケットのようなものを敷いて寝た方が良いということでしょうか? 寝返り打てますし。「床が固ければ肩こりが発生したり、節々が痛くなるなどの症状も生じるでしょうが、ぐっすり寝たいときは寝返りを打てる環境を整えることが大事です。同じ状態だとどうしてもある部位だけが圧迫され、血液の循環が悪くなってしまいますからね。寝たきりのご老人などが床ずれを起こしてしまうのは、そういった原因があるからなんですよ」(同)

 どうやら十分な睡眠をとるために必要なのは、“寝返りの打てる環境”であるらしい。だけど、椅子の上で寝返りなんて打ったら・・・崖から落ちる夢とか見ちゃいそうで怖いかも。徹夜組の皆さん、ここはサッサと仕事を終わらせて、布団の上で気持ちいい夢を見ることにしましょう。(安田明洋/verb)

■関連リンク
上野睡眠クリニック - 文中でコメントを寄せた古賀達夫院長のクリニックのWebサイト
LifeHack「椅子で寝る技術」 - 文中で紹介した“椅子で寝る知識と技術”を紹介したWebサイト