ロシアはウクライナへの武力侵攻に踏み切るのか緊張が高まっています。広島で暮らすロシア人は平和な解決を願っています。

広島大学 非常勤講師 セルゲイ・トルストグゾフさん(62)「平和な都市広島から見ると戦争状態に近い。絶対許されない」

ロシア出身のセルゲイさん。広島に住んで約30年になりますが、祖国の動向に心を痛めています。

セルゲイさん「今のウクライナとロシアの間に何か戦争や紛争になりうることは思ってもいなかった。予想外」

日本に近いウラジオストクで生まれ育ち、大学で日本史を専攻。

ソ連崩壊後の1993年広島大学への留学を機に移住し、今は江戸時代の研究をしながら大学でロシア語を教えています。

ウクライナ国境付近ではロシアとベラルーシの軍事演習が行われています。

さらにロシアのプーチン大統領はウクライナ東部で親ロシア派とされる地域の独立を承認するなど緊張が高まっています。

テレビで状況を確認する日々。ロシアの友人と電話で話すとき、この話題は出てこないといいます。

セルゲイさん「武力衝突が近いと言われている状態も何とか避けるべき」

30年過ごした日本に平和に向けて間に入ってくれることを望んでいます。

セルゲイさん「まず犠牲者は一般の人になると思った方がいい。私はいつも思っています。平和な状態が戻ってほしい、そう願っています」