(長崎奈美記者)

「連休のお昼時だと、かなり混雑するこちらの商店街ですが、

人が少ない印象を受けます。そして、このようにシャッターをおろして休業している店も見られます」

9日から広島県内の13市町で始まった「まん延防止等重点措置」。

本来なら3連休、多くの人でにぎわう観光地にも暗い影を落としています。

(鳥居屋 佐々木健一専務)

「3連休も人通りを見込んでいただけにこんなに減ってしまったので仕方がないとはいえ残念な気持ちのほうが強い」

こちらのお土産屋さんは県の要請に従い11日からの休業を決めました。

「まん防」の適用から3日間は飲食店などに対して準備期間が設けられているため商店街では11日から休業する店が多いといいます。

年末年始で観光客も増え、このままにぎわいが戻ってくると期待していた矢先での苦渋の決断でした。

(鳥居屋 佐々木健一専務)

「経済活動が戻っていくと心から期待していた、翼をもがれたような感覚」

島内のホテルでは…

(宮島別荘 志熊聡総支配人)

「だいたいこのくらいこれ全部キャンセルのカルテなんですが」

こちらのホテルでは県が国に対して「まん防」の要請をした6日から9日までに約100件のキャンセルがありました。

(志熊総支配人)

「年末年始も観光客がすごく多かったのでありがたい半面、これだけの観光客が来るとまたまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出るのではと、本当にジェットコースターに乗っている気分」

県が去年10月から進めてきた「やっぱ広島じゃ割」。

県民が県内の宿泊施設を利用すると割引が受けられる観光支援策です。

その効果もあり、こちらのホテルでは年末年始は満室に。

しかし・・・県は7日以降、新規の予約を停止。

今後の感染状況次第では予約済のものも含めてすべての利用を停止するとしています。

(志熊聡総支配人)

「やっとうごき始めたのにまたというショックは大きいが、これはもう致し方ないという、なかばあきらめの気持ちはある」

この長く暗いトンネルはいつまで続くのでしょうか。