Mac Upgrade
Max Weinbach

アップルが米金融グループCITと協力のもと、米国の企業向けに90日ごとにMacをアップグレードできるプログラムを開始したことが明らかとなりました。

本プログラムはCITを通じてM1 MacBook Air(米国での販売価格は999ドル)を月々30ドルで購入でき、3か月後以降に新モデルが発売されたさいにはアップグレードできるというものです。

アップルはiPhone以前の時代から、自社のApple Financial Servicesを通じて、企業向けに複数の融資オプションや機器のリースを提供してきました。今回のCITによる新サービスは、企業(および多くの消費者)が求めていたMacアップグレードプログラムです。

こうしたアップル製品の新モデルに乗り換えやすくするサービスは、すでに国内でも楽天モバイル等がiPhoneアップグレードプログラムを提供中です。が、そちらは「48か月分割支払い、25ヶ月目以降に製品を返却することで支払いを免除」ということで、新プログラムの方が拘束期間が短くなっています。

本プログラムは、はじめMax Weinbach氏がTwitter上で報告したもの。特定の企業のみにオファーがあったとのことですが、どういった基準で選ばれているかは不明です。

CIT公式サイトによれば、月々の支払いは次の通り。最も安いベースモデルがMacBook Airであり、13インチ〜16インチMacBook Proとグレードが上がるにつれて月額も上がっていくしくみです。

13インチ MacBook Air - 30ドル/月

13インチ MacBook Pro - 39ドル/月

14インチ MacBook Pro - 60ドル/月

16インチ MacBook Pro - 75ドル/月

顧客となった企業は、3ヶ月後にMacを返品または交換できます。新製品が出るたびにMacを買い換えている状況であれば、その都度いちいち下取りに出すよりもお得なサービスと言えるかもしれません。たとえば13インチMacBook Proを買って3か月ほどで限界を感じたなら、月額払いをおよそ倍にすれば16インチMacBook Proに乗り換えられるというわけです。

ただし、あくまで「企業への融資」という形となるため、申し込んだからと言って無条件に契約できるわけではありません。まずCIT社を通じて融資を申し込み、その書類にサイン。さらにCIT社がアップルに発注書を発行して、ようやく購入が完了して製品が発送される流れです。

今年10月に新型MacBook Proが発売された直後に、多くのハイテク企業がスタッフのMacを最上位モデルにアップグレードして大いに生産性が上がったとの声が寄せられていました。それはUberやTwitterなど大手企業に限られていましたが、新たなアップグレードプログラムで中小企業にも波が広がっていくのかもしれません。

Source:CIT,Max Weinbach(Twitter)

via:9to5Mac