「洋ナシとカマンベールの型なしパイ」河井美歩さんのレシピ【旬を味わう華やかデリおかず #15 】
見た目もかわいい!洋ナシとカマンベールの型なしパイ
調理時間:60分
保存期間:冷蔵で2~3日
料理家の河井美歩さんに聞く、旬のフルーツを使ったデリおかず第2弾。今回のレシピは「洋ナシとカマンベールの型なしパイ」。ベーコンとクルミも入ったキッシュのような味わいです。
河井さんはご著書『秘密の型なしパイ』(主婦と生活社)で、グルテンフリーのパイ、バター練り込みパイなど3種の生地をご紹介されていますが、今回は卵とバターなしで作れる生地で作ります。
「この生地は、3種の生地のなかでももっとも作り方が簡単!材料を混ぜるだけなので、はじめての人でも作りやすいんです。
サクサクとした重くない食感も特徴。動物性の食品をまったく使わないから、ヴィ―ガンの人にもおすすめです。そのまま焼いてクッキーにしてもおいしく食べられます。
どんなフィリングにも合いやすい万能タイプの生地ですが、今回は秋が旬の洋ナシをチョイスしました。洋ナシは梨に比べて水分が少ないので、パイの具として使いやすい食材です。
ベーコンやカマンベールチーズを合わせれば、前菜としても楽しめる甘じょっぱい味付けに。ワインに合わせるおつまみとしても優秀ですよ!」
材料(1台分 直径18cm)
〈パイ生地〉
a. 薄力粉……120g
a. 片栗粉……40g
a. アーモンドパウダー……40g
a. きび砂糖……小さじ2杯
a. 塩……小さじ1杯
・無調整豆乳……大さじ3杯+適量
・太白ごま油(または米油)……50g ※無味無臭の油ならOK
〈フィリング〉
b. 卵……1個
b. 生クリーム……50cc
b. 塩、こしょう……適量
c. 洋ナシ(2cm厚・くし切り)……1個
c. カマンベールチーズ……1個
c. ベーコン……2枚
c. クルミ……30g
・タイム……適量
下準備
・オーブンを適当なタイミングで200度に予熱する
作り方
1. パイ生地を作る
ボウルに(a)を合わせて入れ、泡立て器で混ぜ合わせます。
太白ごま油を加え、カードでこねないように切り混ぜて全体になじませます。さらに豆乳大さじ3杯を回し入れて切り混ぜ、粉けがなくなったら手でまとめて丸く成形します。ラップで包んで冷蔵室で15分ほど休ませます。
「こねると粘りが出て、生地の食感が悪くなるので気をつけて。生地がまとまりにくいときは、豆乳を少しずつ足してみましょう」
2. フィリングを準備する
カマンベールチーズは2cm角に切り、ベーコンは1cm幅にカットします。
(b)を混ぜ合わせます。
3. パイ生地を成形する
オーブン用シートを30cm四方ほどに広げ、1をのせてラップをかけます。上からめん棒でのばし、直径23cmほどの円形にします。
「最初に生地をめん棒で軽く押してから、向きを変えつつ少しずつ伸ばしていきます。焼きムラが出ないよう、なるべく暑さが均一になるように広げましょう。めん棒に生地がつきにくいので、打ち粉も不要。割れることなく伸びてくれる扱いやすい生地です」
4. フィリングを詰める
ラップをはずし、生地の縁5cmほどを残して(c)を並べます。生地の縁をフィリングに添わせて内側に折りたたみます。
「具材ののせ方に決まりはありませんが、どこで切っても均等になるよう並べてみて。もし縁を折り曲げるときに生地が割れてしまっても、指で押さえるようになじませれば問題なし。アメリカの家庭料理らしく、ラフにざっくりと作っていきましょう」
ハケで生地の見えている部分に、2の(b)を適量塗り、残りは流し込みます。
5. 生地を焼く
タイムを上に添え、オーブン用シートごと天板にのせて予熱したオーブンで30分焼けば完成です。
保存のコツとポイント
食べきれないときは保存方法を工夫すると、また作りたてのおいしさが楽しめます。
「保存するときは1ピースごとアルミホイルに包むのがおすすめです。食べるときはオーブントースターで軽く加熱すると、カリっとした食感が出ますよ」