野菜ソムリエ直伝。「冷凍かぼちゃ」で作る煮物成功のコツ
冷凍かぼちゃで、おいしい煮物を作るコツ
冷凍かぼちゃで煮物を作ると、水っぽく仕上がったり煮崩れしたりと、なかなか成功しない!という人は多いのではないでしょうか。冷凍かぼちゃでおいしく煮物を作るコツは2点。
1. 強火で煮ないこと
2. 少ない煮汁で煮ること
冷凍かぼちゃは強火でグツグツ煮ると、煮崩れしやすいので気をつけましょう。また、冷凍かぼちゃから水分が出るため、煮汁は少なめにするのがポイントです。火力の調節がむずかしい人は、電子レンジを使うのがおすすめ。鍋と電子レンジでは、食感や味の染み込み方が少し変わります。
鍋と電子レンジでの仕上がりの違い
鍋で作ると、水分が残りしっとりやさしい食感。とても上品で、割烹料理屋で出てくるようなできあがりです。一方電子レンジで作ると、ホクホク感のある仕上がり。電子レンジでの調理は水分が蒸発しやすいので、かぼちゃの甘味も増しますよ。
味の染み込み方も、鍋と電子レンジでは異なります。鍋で作ると、全体にやさしく味が染み渡ります。一方電子レンジで作ると、表面にしっかりと味が染み込みますよ。お弁当に入れるなら、しっかりめの味付けである電子レンジがよいでしょう。
この記事では、鍋で作る方法と電子レンジで作る方法、2つをご紹介します。お好みのほうで調理してみてくださいね。
鍋で作る。冷凍かぼちゃの煮物
調理時間:15分(※冷ます時間は除きます)
鍋で作るときのポイントは、とにかく煮立たせないこと。はじめは中火、それから弱火で煮ましょう。また、落とし蓋をすると、煮崩れを防げますよ。落とし蓋は、クッキングシートやアルミホイルでも代用できるので、ぜひ使ってくださいね。
材料(3人分)
・冷凍かぼちゃ……300g
a. 砂糖……大さじ1杯
a. みりん……大さじ1杯
a. しょうゆ……大さじ1杯
a. だし汁……250cc
作り方
1. 調味料を煮立たせる
鍋に(a)を入れて、煮立たせます。
2. 冷凍かぼちゃを入れる
凍ったままの冷凍かぼちゃを、皮面を下にして入れます。
3. 煮る
落とし蓋をし、中火で4分ほど煮てから、弱火にして10分ほど煮ます。煮る間は、かぼちゃを触ったり動かしたりしないでくださいね。
4. 少し冷まして完成
完成です。鍋に煮汁が残りますが、味はしっかり染みています。できたては崩れやすいので、少し冷ましてから盛り付けてください。
電子レンジで時短。冷凍かぼちゃの煮物
調理時間:10分(※煮汁をなじませる時間は除きます)
電子レンジを使えば、煮崩れしにくく、調理がとても簡単。できたてはやわらかいので、あまり触らないことが成功の秘訣ですよ。煮汁がなじんだかぼちゃの煮物はホクホク。ぜひ試してくださいね。
材料(2人分)
・冷凍かぼちゃ……300g
a. 砂糖……大さじ1杯
a. みりん……大さじ1杯
a. しょうゆ……大さじ2/3杯
a. 水……大さじ3杯
作り方
1. 調味料を合わせる
耐熱ボウルに(a)を入れて混ぜます。
2. 冷凍かぼちゃを入れる
1のボウルに、凍ったままの冷凍かぼちゃを、皮面を下にして入れます。
3. 電子レンジで加熱する
ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで約6分加熱します。
4. 煮汁を絡ませる
ボウルをやさしくゆすって、煮汁をかぼちゃ全体に絡ませます。箸やヘラなどで返してもOKですが、やわらかく崩れやすいので注意してください。
5. 煮汁がなじんだら完成
かぼちゃにぴったりくっつくように、ラップをのせます。少しおいて、煮汁がなじんだら完成です。
できたての煮物は、やわらかく崩れやすいです。少し冷めてから器に盛り付けてくださいね。
冷凍かぼちゃの活用方法
冷凍かぼちゃは、煮物だけでなくサラダやスープ、グラタン、コロッケ、スイーツなどさまざまな料理に使えます。冷凍かぼちゃを使えば、カットする手間がなくなり、短時間で調理が可能。
スープ、コロッケ、プリンなどに使うなら、あらかじめ潰してから冷凍しておくと便利です。1回分ずつラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍してくださいね。スープを作るときは、牛乳やコンソメを入れて煮立たせた鍋に、凍ったままの冷凍かぼちゃを入れてOK。忙しいときでもパパッと準備できますよ。
かぼちゃの食感を残したい場合は、薄切りや角切りにしてから冷凍しましょう。生のままでもよいですが、電子レンジで加熱しておくと使いやすいですよ。しっかり冷めてから、フリーザーバッグに入れて冷凍してくださいね。
コツをおさえて、冷凍かぼちゃでおいしい煮物を作ろう!
冷凍かぼちゃで煮物を作るときは、ちょっとしたコツが必要。野菜ソムリエおすすめの調理法なら、煮崩れずにおいしい煮物ができあがりますよ。鍋で煮る場合も電子レンジを使う場合も、調理中にかぼちゃを触らないことが重要です。ポイントをおさえて、作ってみてくださいね。