コラーゲンたっぷり! 箱根湯本『麺処 彩』で絶品「鯛らーめん」を食べてきた
食楽web
日本人の国民食、誰もが大好きなラーメン。世の中には実に多彩なラーメンがありますが、味を決めるベースとなるのは「だし」ですよね。
大きくは、とんこつや鶏ガラなどでとる動物系、煮干しや鰹節などでとる魚介系に分かれ、街中のあちこちで多彩なラーメンを食すことができますが、魚介の中でも高級な「真鯛」でだしをとるラーメン店はそう多くはありません。
そんなとき、有名温泉観光地・箱根で「一杯で二度美味しい極上の鯛だしラーメンが味わえる」という情報を入手。どんなラーメンなのか気になる筆者、早速出かけてみることにしました。
一杯で二度美味しい「鯛らーめんセット(塩)」をチョイス!
路地を進み引き戸を開けてエレベーターで3階へ
やってきたのは箱根の玄関口、箱根湯本駅。目指すお店『麺処 彩(さい)』は駅徒歩1分、『丸嶋本店』という温泉まんじゅう屋さんのビル3階にあります。
通りからお店が見えない、知る人ぞ知る立地にワクワク。「鯛らーめん」と書かれた看板の矢印に導かれ、路地側の入り口から上階に向かいました。
料理メニューは「鯛らーめん塩・醤油」、「鯛めし焼きおにぎり」、「真鯛昆布〆」のみ
3階に着いてまず目に入るのが券売機。焼きおにぎりが付いた「鯛らーめんセット(塩)」を選びます。「一杯で二度美味しい」の理由がこの後、わかります。
「鯛らーめんセット(塩)」1260円(税込)
こちらが「鯛らーめんセット」です。トッピングは白髪ネギに細切りのキクラゲ、焼きタケノコ、ズッキーニと、ラーメンにしては斬新なラインナップ。真鯛の昆布〆が載っているのも贅沢です。
真鯛と昆布のうまみが溶けだした潮汁のようなスープ
透き通った美しい黄金色のスープのベースは、上品で清澄なだしがとれる高級品として知られる“真昆布”。これを12時間じっくり水出しし、真鯛のアラを加え圧力釜で炊き上げることで、魚介系コラーゲンたっぷりの贅沢なスープができあがるそうです。
一口味わってみると……美味しい! 超あっさり味かと思いきや、真鯛と真昆布の旨みとコクがしっかり効いています。さらに、広島県呉市の上蒲刈島(かみかまがりじま)産の“藻塩”がスープ全体を良い塩梅に引き締め、端麗な味わいに仕上がっています。動物系が苦手な人や二日酔いの翌日にもおすすめしたい味ですね。
静岡・御前崎の沖合で大物を釣り上げた妻の由紀子さん
店主は釣り好きが高じて10年前、都内から箱根に移り住み店をオープンしました。「釣った真鯛のアラを美味しく食べる方法はないか」と圧力鍋で調理していたことが、『彩』の「鯛らーめん」のルーツなのだそうです。
旨みたっぷりのスープに合わせるのは中細ちぢれ麺
さぁ、麺を食べてみましょう。中細ちぢれ麺はつるつるシコシコ、喉越しよくスーッと入っていきます。ラーメンにズッキーニやタケノコがこんなに合うなんて思いませんでした。真鯛の昆布〆は、ちょっとスープに浸して半生状態で食べると美味しいですよ。
半分ほど食べたら、卓上の柚子胡椒をプラスして、味変を楽しむのもおすすめです。
こりゃ旨い! 鯛めしおにぎりの茶漬けで〆る
あられや海苔が加わると、一気にお茶漬け感がアップ!
麺を完食したら、いよいよお待ちかね、「鯛めし焼きおにぎり」の出番です。ちなみにこの焼きおにぎりは、「鯛らーめん」のスープをにこごりのようにプルプルになるまで凝縮させて炊き上げた“鯛めし”でにぎったもの。カリッと焼かれ、醤油がジュワッとしみ込んだ見た目もたまりません。
料亭で味わうお茶漬けを食べているかのよう
「鯛らーめん」も美味しいのですが、このお茶漬け風がまた、びっくりするほど美味! ただの焼きおにぎりではなく、鯛めしおにぎりというところが大きいですね。鯛だしに鯛めしという旨みのハーモニーに、ほんのり柚子胡椒を効かせて味わえば、まるで料亭のお茶漬けのようです。
ちなみにお腹に余裕がある人は、「鯛らーめん」単品に「鯛めし焼きおにぎり(2個)」を注文してもよし。一つはそのまま焼きおにぎりとして味わって、もう一つはお茶漬け風に味わえば、「一杯で三度美味しい」体験ができますよ。
ご飯粒もスープ一滴も残さず、完食しました。日頃、ラーメンのスープを飲み干すことはなかなかない筆者ですが、これは飲みたい、飲み干せます! それにコラーゲンがたっぷりだから、ラーメンでも美容や健康にも良さそうです。
箱根方面にお出かけのときは、覚えておきたい一軒。ぜひ、感動の美味しさを体験してみてください。
(撮影・文◎池田実香)
●SHOP DATA
店名:麺処 彩
住:神奈川県足柄下郡箱根町湯本706 丸嶋ビル3階
TEL:0460-83-8282
営:11:00~15:00(L.O.14:30)
休:火・水曜