チップメーカーのAMDが、ゲーマーやビジネスユーザー向けのZen 2コアアークテクチャの4コア・8スレッドCPU「Ryzen 3 3100」「Ryzen 3 3300X」を低価格でリリースすると発表しました。また、Socket AM4に対応したチップセット「AMD B550」搭載のマザーボードも今後リリースされるとのことです。

AMD Expands 3rd Gen AMD Ryzen™ Desktop Processor Family, Unleashing Powerful “Zen 2” Core For The Mainstream | AMD

https://www.amd.com/en/press-releases/2020-04-21-amd-expands-3rd-gen-amd-ryzen-desktop-processor-family-unleashing

AMD announces $99 Ryzen 3 desktop CPU

https://techxplore.com/news/2020-04-amd-ryzen-desktop-cpu.html

Ryzen 3 3100とRyzen 3 3300Xの公称スペックは以下の通り。いずれも7nmプロセスで設計されており、PCI Express 4.0に完全対応してるとのこと。

CPUコア数/スレッド数熱設計電力(TDP)ブースト時/ベース周波数トータルキャッシュプラットフォーム希望小売価格発売予定時期Ryzen 3 31004コア/8スレッド65W3.9GHz/3.6GHz18MBSocket AM499ドル(約1万円)2020年5月Ryzen 3 3300X4コア/8スレッド65W4.3GHz/3.8Ghz18MBSocket AM4120ドル(約1万3000円)2020年5月

Ryzen 3 3100とRyzen 3300Xはともに、Ryzen 3シリーズとしては初めて同時マルチスレッディング(SMT)をサポート。AMDは「Ryzen 3 3100は同じく低価格CPUであるIntel Core i3-9100と比較して、最大20%のゲームパフォーマンス向上と最大75%のクリエイターパフォーマンス向上を発揮します」と主張しています。



さらに、AMDは「Ryzen 3 3300XとRyzen 3 3100は、家庭用デスクトップ分野でのリーダーシップを発揮しつづけており、AMD史上最速のRyzen 3プロセッサとして、世界クラスのデスクトップパフォーマンスをメインストリームのゲーマーに提供します」「8MBのキャッシュを活用することでメモリ遅延を劇的に低減し、CPU負荷の高いゲームの高フレームレートを実現するため、よりスムーズで高速なゲームパフォーマンスを実現しています」と述べ、ゲーミングPC用途というコンセプトを明確にしています。

そして、Socket AM4対応のB550チップセットは2018年に市場に登場したB450チップセットの後継に当たり、PCI Express 4.0に対応しているとのこと。IT系ニュースサイトのTechXploreは、AMDの製造パートナーであるASUSやASRock、Booster、GIGABYTE、MSIがB550チップセットを搭載したマザーボードを2020年6月に発売する予定だと報じています。