『ARROW/アロー』製作総指揮、あのシーンのために偽の脚本を用意!

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今年1月、"アローバース"(米CWのDCコミックを原作としたドラマ群)という言葉も生み出した大人気ドラマ『ARROW/アロー』が幕を閉じた。本作を大ヒットへと導いたショーランナーのマーク・グッゲンハイムが製作の裏話を明かしている。英Digital Spyが伝えた。(※本記事は、シーズン1のネタばれを含むのでご注意を!)

現地時間3月28日(土)、グッゲンハイムは自身のTwitterで、あるキャラクターの死を秘密にしておくため、撮影当時は偽の脚本を用意していたことを告白。「シーズン1の最後でトミー・マリーリン(コリン・ドネル)を殺した時、そのことを隠しておくために偽の脚本を用意したんだ。これがその偽脚本だ」

ファンの関心を引く裏話を明かしたグッゲンハイムは、該当場面である、トミーの父マルコム(ジョン・バロウマン)が起動させた地震発生装置の影響によりトミーが建物の崩落に巻き込まれてしまったシーンの偽の脚本も併せて公開した。

実際の放送では、トミーは犯罪者だったマルコムを殺したのかとオリバーに問いかけ、オリバーは「殺していない」と返答。その言葉を聞き、トミーは「ありがとう」と残してオリバーの腕の中で息を引き取った。

そんな場面が偽の脚本では一転、オリバーがマルコムを殺害したことになっており、その事実を聞かされたトミーは怒りのあまり自身の腹部から刺さっていた鉄筋を抜き、オリバーに対して「お前を殺してやる」と復讐を宣言。親友同士が敵同士となってシーズン1が終わりを迎えることになっていた。

また、最近あるポッドキャスト番組のインタビューに応えたグッゲンハイムは、「ジャスティンは、私が長年『ARROW』に出てもらいたいと思っていた俳優だ」と告白。アローバースのパイオニアとも言える『ヤング・スーパーマン』でオリバー/グリーン・アローを演じていたジャスティン・ハートリー(『 THIS IS US/ディス・イズ・アス』)のゲスト出演を検討していたことも明らかにした。

しかし残念ながら、ジャスティンとスティーヴンの"Wアロー"のコラボを拝むことはできなかったが、2019年末に放送されたアローバースのクロスオーバーエピソード『Crisis on Infinite Earth(原題)』には、映画『THE FLASH』でバリー/フラッシュ役を演じるエズラ・ミラーがゲスト出演し、TV版で同役を演じるグラント・ガスティンとの"Wフラッシュ"が実現。さらに、『ヤング・スーパーマン』でクラーク・ケントを演じたトム・ウェリングと、アニメ版の『バットマン』シリーズでタイトルロールの声優を務めるケヴィン・コンロイのカメオ出演し話題を呼んでいた。

大ヒット作を生み出した製作者のこだわり。惜しまれながらも『ARROW/アロー』は幕を下ろしたが、グッゲンハイムは今後もアローバースでその手腕を発揮していくだろう。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ARROW/アロー』(c)Warner Bros. Entertainment, Inc.