大学の掲示板に貼られた入学を歓迎する内容の張り紙と反対する内容の張り紙=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】男性から女性への性別適合(性転換)手術を受けた後にソウルの淑明女子大法学部に合格した学生が、一部の在学生からの反対を受けて入学を断念したことが、7日分かった。

 

 当事者の合格者はこの日、聯合ニュースの取材に対して入学手続きを断念したと認めた上で「反対の声に恐怖感が大きくなり、決定を下した」と話した。

 また、この日インターネット上に投稿した文章でも入学断念の背景を説明。「嫌悪を止めた時に社会の多様な価値を理解し、より建設的な方向に共同体を発展させることができる」と訴えた。

 昨年性別適合手術を受けた合格者は、大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)の約1カ月前の昨年10月、裁判所から女性への性別変更が認められたことから同大に志願。合格後、一部の在学生は大学側に抗議電話をかけ、学生会に電子メールを送るなどして反発した。

 この合格者は、来年再び大学入試を受ける計画だという。